第6話 親友との分岐点

実は、凛子は最近…

20年以上の付き合いの親友の事で悩んでいた。


そもそもは、5年前に凛子が自分の意見ではあったのだが、それがどうやら彼女には、正論だったようで…


その事で、一度、音信不通になった事があり、もしかして?lineをブロックされた?って思い悩んだ事があったのだった。


そして、その事を宇宙に相談した事があって、

宇宙は、「その人とは本当に親友?」って問われた時…。


凛子の中で、ある違和感が起き始めたのだった。


親友の性格を分かっているからこそ、今までは凛子の考えであっても、それが説教と写りそうな事は、あえて言わない。

という暗黙の了解みたいなものがあったのだった。


だけど…凛子自身の離婚後から、色んな事が次々…「違和感」を感じ始めているのだった。



宇宙の言う…「それって親友?」この問いに凛子は引っかかって…追及し始めるのだった。


凛子は、その言葉と言うかぁ…問いに引っかかると…蓋を閉めることが出来ない性格なのだ。


その時は、結局…。まだ凛子が、親友を必要としている所が強かったので、凛子だけの胸の内に収めたのだった。


しかし…。

閉まっていたパンドラの箱がついに開いてしまったのだ。


同じような課題が来る時は、その課題がクリア出来ていないからと聞いた事がある。


まさに今!その瞬間が訪れたのだと思う。


凛子は親友との「真価」を今度こそは逃げずにガッツリ問って自分と真摯に向き合おうと思った。


やっぱり凛子自身…。

凛子が思う親友っていうのは、自分の考えも素直に伝えられて、話し合いが出来る

仲だと思う所はあった。


だが…20年以上…。

親友と仲違いしたくなくて…。

凛子は、あえて言わないようにして来たのだった。


一方、親友は結構、思った事を容赦なく言う人ではあった。


凛子が親友と、喧嘩になろうが、思った気持ちを真っ直ぐ伝えてくれば良かったと思ったのはある。


でも、離婚をする前までの凛子は、割に誰に対しても…。

変に調和を保つ事にエネルギーを使い過ぎて、自分の心を大切にしていなかったのだ。



だけど…。

離婚後からの凛子は、「自分らしく生きる」とは…。を模索し続け始めた事で、ここ迄、上手くいっていた人達と「摩擦」が次々に起きてきているのだ。



親友もまたそのひとりなのだった。


でも、親友とは20年以上もの歴史がある。

嫌なら離れればいいのかも…知れないが…

そんな簡単な関係ではない分…凛子は葛藤していた。


凛子の性格を知っている友人達は、長い間…親友の事をグダグダ悩んでいる事を不思議に思っていた。


普段の凛ちゃんなら、もっとカラっとして切り替えてるじゃない?と言われたりしたのだ。


それは当事者の凛子が一番思っている事であった。


やはり…。

この20年以上という年月が…

凛子を消極的にさせているんだろうか?


いくら考えても…。

堂々巡りで…凛子は限界を感じていたのだった。


凛子は思慮深くなり過ぎると考えの深みにハマってしまう所があるので、なんとかしなきゃと思ったのだった。


ある時、YouTubeを見ていて、今の悩みを解決する為には…みたい項目で、3択占いを見つけたのだった。


「占い」ってナカナカ面白いなぁ〜っと興味を持ち始めたのだった。


それで凛子は、いつも愛用しているアプリで「占い」という趣味友を見つけたいと思ったのだった。


凛子は意識が強くなると…

引き寄せる事が出来る力があって、夏美ちゃんって子と、凛子の悩みを「占い」によって解き明かす事をしていったのであった。


夏美ちゃんは凛子とは雲泥の差で、占いで読み解く力が抜群であった。

なので、凛子は夏美ちゃんに「占い師」になるのを勧めてみたのだった。


夏美ちゃんは、スキルマーケットの占いサイトを見つけてきて、そこで「占い師デビュー」をしたのであった。


その後、凛子は急に体調を崩して、整形外科通いをしていた。


凛子は、「自助」さえも出来ない状態で、歩けなかったり、手もしびれてたり…。


今の凛子は人に何もしてあげる事が出来ない、

役立たずだと落ち込んでいたのだった。



一方…宇宙の方のまた、以前、腰のヘルニアと首の手術をした所が、ズキズキと痛み…。


その痛みを和らげる為の強い薬を飲む事で、胃腸が悪くなって、母親の介護もしないといけないのに…。


介護士の仕事も…休まなきゃならなくなったり…。

心身ともに追い込まれていたのだった。


「魂のふたごちゃん」とは、本当に不調になる時期も、似てくるのか?


凛子はこういう時…とにかく凛子の気をあげなきゃと思うのであった。

しかし…痛みだけは、気力でどうなるものでもない。


でも、凛子の波動が上がれば、少なからずも宇宙にプラスの影響をもたらす事を凛子は分かっているので、

自分の波動をとにかくあげたかったのだ。


まずは「意欲」だと思った。

人は人の役に立てる事が出来ると、自分の「存在意欲」が芽生える。


その「存在意欲」になるものを、凛子は必死に、考えたのだった。


今の凛子は、「占い」を自分が体調悪い事で出来ない。


なら、「占い師」になりたい人に占う事が出来る場を作るのなら今の自分でも、

出来るのではないかと思ったのだった。


それは「オープンチャット」だった。



まさに、「需要と供給」だと思った。凛子は自分の意識が上がれば、引き寄せる事が出来る能力を持っているのだ。


そうやって、今の凛子だからこそ出来る事を見つけて、徐々に、自身の波動を上げて行ったのだった。


不思議な事に、宇宙も、あんなにどうにもならなかった不調さも、ボチボチ的にはなって来たのだった。


凛子と宇宙は、こうやって、ハッキリと目には見えないが、確実に助け合って、ここまでも生きて来ているのはある。


そんな時、夏美ちゃんから、凛子に、同じサイトで、「占い師」をやってみないかと…誘いが来たのだった。


凛子はまだ「占い師」としてやって行く自信も全く無かったし、体調も良くなく週5日の通院の日々だったのだった。



凛子…どうする???


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