第2話 不思議な夢

宇宙はドキドキしながら…。

「凛子と宇宙の魂のふたごちゃん物語」

の本を開いてみたのだった。


しかし…。

開いて見て見ると…

その本には、何も書かれて、

いなかったのだった。


えっ???

真っ白けっけ?


なんか宇宙は、

その何も書いてないページを見て、

笑いが止まらなくなってしまった。


凛ちゃんのふたごちゃんである、

ココロちゃんは

なかなか、ユニークな子だなって、

思ったのだった。



でも、不思議な夢だったなぁ。



だけど、その夢のおかげで…。

宇宙は、凛ちゃんに会って、

ちゃんと話そうと思えたのだった。




一方、凛子の方は妹がやっと家を、

出て行ってくれたので、

とりあえず妹の事は、

一旦保留にする事にしたので、


甥っ子の進路に向けて、

全力を注ぐ事が出来るように

なって来たのだった。



甥っ子は知的障害なので、

本当は、高校を卒業後、

凛子の傍で一緒に暮らして、

そこから会社に通う流れが

ベストだったのだが…。



凛子の毒母が、そうすると…

毎日、甥っ子をいじめる

生活になると思ったので、



太陽と相談しながら、

甥っ子を「自立」させるように

そのような就活プランを考えて、

一つずつやって行こう!

って事となった。



なので、学校の先生を通じて、

ほかの福祉の人とも交流を、

持たせてもらって、

凛子と太陽はあちこちに出向いて、

凛子の家族状況

(妹は離婚騒動中、甥っ子等)を、

説明して回ったのだった。



それで、ついに

「甥っ子を自立させよう!!」

プロジェクトを立ち上げて、

それに協力してくれる人を

集めて、始めて行ったのだった。



まずは甥っ子には、

「経験値」が少ないので、

とにかく、

色んな事にチャレンジさせよう!!

って思ったので、

学校で受けられる資格を目指させたり、

お泊りの施設を、

自立に向けての場所に、

活用させてもらったりしていた。



甥っ子の両親は、

全く、当てにならないので、

凛子が真剣に、

考えてやらないと、

誰も気にもしていない。



凛子は、自分の離婚後、

自分の家族に対して、

「傍観者を無くそう」を、

取り組んできている。


しかし、長い年月、「傍観者」位置で、

ぬくぬくと生きて来ている家族達を、

「当事者」位置にさせて行くのは、

容易ではなかった。



その為に、太陽は、

無くてはならないエキスパートなのだ。



あぁ~考える事がやまずみだわ。

頭を空っぽにしたい…。



そんな時、そっと空を見上げると…。

お魚の形の雲を見つけた。

宇宙はどうしているんだろう?


宇宙なら、きっと…。

「見て見て凛ちゃん、

空にお魚が泳いでるよ~。」って

はしゃぐんだろうなぁ~って

想像してると、笑みがこぼれて来たのだ。



そんな時、宇宙は、凛子にlineを送っていた。



宇宙:

「凛ちゃんお久しぶりです。」


「こないだは、

いきなり帰ってごめんなさい…。」


「良かったら、

また僕らの基地で会いませんか?」


宇宙はドキドキしていた…。

1時間程経って…凛ちゃんから、

lineの返事が来たのだった。



凛子:

「宇宙~元気にしてた?」


「lineくれてうれしかったよ。」


「さっきもね、

空を見上げたら魚の雲があって…

 宇宙の事思い出してたの。」


「うん、基地でゆっくり話そうね~。

 22日の日曜日はどうですか?」



宇宙:

「凛ちゃん、返事ありがとうね。」


「そうなの?お魚の雲?一緒に見たかったなぁ。」


「僕の事、想っててくれたの?嬉しいなぁ。」


「僕もね、連絡してなかった間、

ずっと凛ちゃんの事

想ってたんだよ。」


「やっぱり僕らはふたごちゃんだね。」


「22日の日曜日、OKです。」



凛子はなんかとっても元気になれた。

「いずれは過去になる」

そう信じて頑張ろうって思った。



今日は、久しぶりに宇宙と、

ふたりの基地で会うので、

宇宙の好きな

「たまごパン」と「コーヒー」を、

マイポットに入れて用意した。


凛子が基地に着くと、

もう宇宙は来ていて、

レジャーシートを引いて、

セッティングしてくれていた。


宇宙:

「凛ちゃん、おはよう。」


「今日はお天気がいいので、

外でお茶しよう。」



凛子:

「うん。とっても空気が、

澄み切って気持ちいい~。」



宇宙:

「凛ちゃん、ほんと久しぶりだね。」


「今日は、時間を作ってくれて、

ありがとうね。」



凛子:

「凛子も、宇宙から連絡を、

もらえてうれしかったから、

会いに来たんだもん。気にしないでね。」



宇宙は、今日は凛ちゃんの為に、

ミルクティーを作って

マイポット持参で来たのだった。


宇宙:

「凛ちゃん〜。宇宙特性のミルクティーを、

召し上がれ~。」



凛子:

「わぁ~おいしそう。クッキーもある。」



宇宙は、この純粋に素直に喜びを、

表現してくれる

凛ちゃんを見てると、

心が和むのであった。



ふたりで持ち寄ったものを食べたり、

飲んだりしていたら、

いつものふたりに、

自然に戻って行ったのだった。



宇宙が、凛子と連絡を、

取り合ってなかった間に、

不思議な事があったことを、

凛子に話し始めたのだった。



凛子は、宇宙の話を聴いていて

めちゃめちゃ、

驚いたのだった。


心臓が…

バクバク…してきたー。






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