シリーズ第3弾~トリプルレイとツインレイ凛子と宇宙の魂のふたごちゃん物語(出逢って9年~14年)
勝美 あい
第1話 ココロとの出逢い
「宇宙~。聴こえてますか?」
遠くで凛ちゃんの声がする。
宇宙は、森の中に居るようだ。
あれ?これは夢の中?
声のする方に行って見よう…。
ベンチに女の子が座っている。
何やら本を読んでいる。
そのタイトルは…
「凛子と宇宙の魂のふたごちゃん物語」
と書いてある。
宇宙:
「こんにちは、僕は宇宙(そら)と言います。」
「その本は、お嬢ちゃんのものなのかな?」
ココロ:
「はじめまして、ココロと言います。」
「これは私の本です。」
宇宙:
「そうなんだ。凛子さんって…
ココロちゃんの知ってる人?」
ココロ:
「凛子はわたしです。」
宇宙:
「えっ?どういうこと?」
「凛ちゃんの中に、
ココロちゃんがいるって事?」
ココロ:
「はい。凛子は私の魂のふたごちゃんです。」
宇宙:
「驚いたなぁ…。」
「じゃあ、凛ちゃんから僕の事は聞いてて、
僕の事をココロちゃんは知ってるって事だね」
ココロ:
「はい。毎日、凛子とは宇宙さんの事を
おしゃべりしています。」
宇宙:
「ところで、ココロちゃんはどうして?
僕に会いに来てくれたの?」
ココロ:
「夢を通して、凛子の想いを伝えに来ました。」
宇宙:
「これはやっぱり夢なんだね。」
「急な事で何が何だか分からないけど…。
でも、せっかくココロちゃんが、
会いに来てくれたので
ゆっくり、凛ちゃんの想いを聴かせてくれる?」
ココロ:
「ありがとうございます。」
「こんな形で現れたので、
さぞかしびっくりされた事と思います。
でも、この手紙を読んで下さったら、
ご理解頂けると思います。」
Dear 無二の存在の宇宙へ
宇宙は今、凛子に恋人が出来た事で苦しんで
いると思います。
でも、どうか【悲しむ】方に、
自分を向けないようにして欲しいです。
凛子自身が迷い子になっている所に、
宇宙の愛情カツをもらえたことで、
凛子の人生をしっかり、凛子らしく生きて、
行かないとダメだなぁ~って、
とってもプラスの意味合いで、
背中を押してもらえた気がしています。
―あ・り・が・と・う―
なので思いっきり凛子は、
今できる事を精一杯やって行こうと
思っています。
凛子なりに、宇宙の素晴らしい所を、
分かっているつもりなので
文面に書きますね。
【宇宙の良いところ】
●素直で可愛らしい所
●真っすぐな所
●努力家な所
●夢が常にあるひと
●建設的な所
●愛情深い所
●繊細な所
●探求心な所
●冒険好きな所
●人間力がある所
●面白味がある所
●甘えん坊な所(甘ったれではなくて)
●自分自身の芯が強い所
●熱血な所
●謙虚な所
●優しい所
●賢い所
●逆境に強い精神力
●紳士な所
●品がある所
●気さくな所
●このままじゃあ終わらない男な所
●向上心な所
●好奇心が旺盛な所
●人間が好きな所
●応援したくなる人
●不器用な所
●正直者な所
●多才な所
●向き合ってくれる所
●慎重な所
●信頼できる所
●感動を与えてくれる所
「己を信じて愛して、打ち勝って!!」
この言葉は宇宙に教えてもらった言葉です。
今のあなたに送ります。
FROM 凛子
宇宙は、感激して泣いてしまった。
僕は…僕は…と言って
うずくまってしまった…。
どのぐらい時間が経ったのだろう…。
宇宙は、ハッとした…。
あっ、ココロちゃんにお礼を言わなきゃ…。
でも、もうココロちゃんの姿はなかった。
その代わりに…
一冊の本がベンチに置いてあった。
先程、ココロちゃんが持っていた本。
宇宙は、そのベンチで
「凛子と宇宙の魂のふたごちゃん物語」の本を
手に取って、見ようと思った時…。
いつもの空想好きな宇宙で、この物語を
想像してみようと思ったのだった。
凛ちゃんと初めて出逢って、僕が凛ちゃんに、
「宇宙人なんだ」と言うと…。
凛ちゃんが、「ふたごちゃん?」って聞いて来て
僕は慌てて、全否定したのだったよなぁ。
そこから色んな事があって…。
宇宙は、出逢って9年までのここまでの凛子との
数々の出来事を、想い出巡りをし始めたのだった。
僕と凛ちゃんは、ほかの誰とも全く違う種類の、
高次元の繋がりがあるんだと、改めて
気付かされたのだった。
一人の男性として、凛ちゃんの周りに居る男性に
「ヤキモチを妬く」僕が居てもいいじゃあないか。
それも僕だ。
だが、僕はそんな色恋だけに、
溺れるような男でもない。
僕と凛ちゃんは、
「お互いの幸せを願い合う」ベースが、
根っこにあるんだ。
だから、僕は凛ちゃんに、
僕で満足したらいけないよ!って伝えたくて、
あの時…魂の叫びをしたんだった。
そして、凛ちゃんはちゃんと、
僕のその魂の叫びを、真摯に受け止めて、
今、自分が出来る事を一生懸命に
やって行こうとしている。
―なんて素晴らしい凛とした女性なんだ!!―
宇宙は、少しずつ気持ちが落ち着いて来て、
心の整理整頓を出来始めて来れていた。
どのぐらい瞑想にふけっていたのだろう…。
宇宙は本を手に取ったまま…
回想シーンを思い出す所から、
今の自分の気持ちと向き合う事等を、
していたのだった。
ではでは…
早速、開いて読んでみようかな…。
何が書いてあるんだろう…。
ワクワクドキドキ。
最初のページを宇宙は見て、
驚いたのだった。
なんだ~!!!!
これは~!!!!
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