第2話 僕は遊びました

ーー『デート』、それは好きな人と一緒に入れる素晴らしい時間であるーー


莉穂 「うわー、凄い!」

「早く行こ!、夕くん!!」


夕羽 「・・・・、うん」

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【~~2週間前 学校~~】

A子 「やば、もうすぐテストじゃん」

B子 「気づくの遅すぎ(笑)」


夕羽 「テストか〜、何だかやる気が出ねぇー」


紗有 「おはよ、夕羽くん」


夕羽 「ん?、おはよう」


声をかけられたのは初めてだった。一体何のようなんだろう


夕羽 「何かあったの?」


紗有 「2人をくっつけるのにいい案があるんだけど

協力して」


夕羽 「・・・、分かった」


俺には好きな人がいる、そう莉穂先輩だ。

だけど、彼女には好きな人がいる。


夕羽 「よ、海斗」


海斗 「?、どうした夕羽?」


そう、この男である


夕羽 「次のオフの日空いてる?」


海斗 「うん、空いてるけど」


夕羽 「良かった、そしたら遊園地に行きたいんだ

けど、、、、」


海斗 「?、どうした?」


夕羽 「・・・、いや何でもない」

「女子が2人来るんだけど、大丈夫」


海斗 「な!?」


夕羽 「?」


海斗 「お前、、いつの間に」


夕羽 「違ぇよ!全く、、、それがよかったよ」


海斗 「?」


夕羽 「いや、何でもない」


海斗 「それで女子は誰と誰なんだ?」


夕羽 「ああ、紫原先輩と俺と同じクラスの紅月さ

んだ」


海斗 「は?」


夕羽 「?」


海斗 「やっぱ、お前、、、、」

夕羽 「ちげぇーよ!!」


【〜〜遊園地〜〜】

莉穂 「着いたー!」


紗有 「チケットどうこうやってくるね」


夕羽 「俺も行ってくるよ」


紗有 「・・・、別に一人でできるけど」


夕羽 「いや、、、、」


紗有 「あ、なるほどね」


莉穂 「あなたが海斗くんだよね?」

「私は莉穂よろしくね」


海斗 「莉穂先輩ですか、よろしくお願いします」


莉穂 「そんなに畏まらなくても大丈夫だよ」


海斗 「そうですか、わかりました」


紗有 「話してる、話してる」


夕羽 「色々やってきたぞ」

「それであのプラン本当にやるの?」


紗有 「うん、もちろん!」


夕羽 「なんか嬉しそうだね」


紗有 「(≖ᴗ≖๑)ニヒッ」


そして、遊園地の中に入る。


莉穂 「まず何する??」


紗有 「これやろうよ!」


【〜〜遊園地に行く1週間前〜〜】

紗有 「この遊園地ミステリープランを利用する」


夕羽 「ミステリープラン?」


紗有 「遊園地内で5個の謎をペアと一緒に解いてい

くっていうものだよ」


夕羽 「確かに、これなら2人の距離も一気に縮みそ

うだね」


紗有 「・・・、これは私がやるから大丈夫」


【〜〜そして現在〜〜】

莉穂 「ミステリープラン面白そう!」


夕羽 「じゃあ行こうか」


海斗 「俺謎解き弱いんだよな」


スタッフA 「ようこそ、ミステリープランにご参加

して頂きありがとうございます」

「では、この紙をペアで1枚ずつ持って

って下さい」

「えーと、ペア名は莉穂さんと夕羽、海

斗と紗有ですね」


夕羽 ・紗有 「…、え!?」


実はペアは名簿の通りに作られていて

①莉穂 ①夕羽

②紗有 ②海斗

と書かれており①と①、②と②のペアとされてしまったのだ。


夕羽は紗有を睨んでいる。


夕羽 「オイ」


紗有 「ゴメン」


海斗 「・・・」


莉穂 「よし、じゃあ行こっか!」


夕羽 「え、、、」


2人で謎解きをする。


莉穂 「ごめんね、色々と考えてくれてたんだよ

ね」


夕羽 「え、あ、大丈夫ですよ」


莉穂 「そっか、ありがとうね」


夕羽 「あ、、うん・・・」


【〜〜その頃2人は〜〜】

海斗 「夕と一緒に回りたかったんでしょ?」


紗有 「え!?、いや違うけど・・・」


海斗 「あ、そうなんだ」


紗有 「あ、この問題難しい」


海斗 「そっか、じゃあ一緒に考えよう」


【〜〜正午頃〜〜】

莉穂 「お腹すいたねー」


夕羽 「そうですね、じゃあご飯にしましょう」


・・・・・・よし!

これで莉穂先輩にアピールすれば・・・・


莉穂 「ん〜〜!!美味しいー」

「夕くんも食べな、めっちゃ美味しいよ!」


夕羽 「・・・、そうですね」


【〜〜夕方〜〜】

夕羽と莉穂は最後の謎までたどり着いた。


莉穂 「これで最後の謎だね」


夕羽 「そうですね、、、」


何でだろうな、アピールするチャンスなのに何でしなかったんだろうな。


そして、全ての謎解きが終わった。


莉穂 「終わったー!!」


夕羽 「疲れましたね」


終わってしまったか、『僕の幸せは彼女の幸せ』

この言葉が頭に過ぎってしまう。


莉穂 「ね、ね、観覧車乗らない?」


夕羽 「え、いいですけど、、、」


そして観覧車に乗る。


何でだろうさっさと海斗達と合流した方が良かったと思うのに


莉穂 「うわー、綺麗だね」


夕羽 「・・・」


何で彼女のことを助けてるんだっけ?

何で協力してるんだっけ?

俺がどれだけ頑張っても俺と先輩は結ばれることはない

幸せが来るのは『あの2人』だ

この先どう頑張ったって俺に幸せはない、どう頑張って、、、、、、


莉穂 「ねぇ、見て夕くん!!!」


夕羽 「!?」


綺麗な夕日が彼女を赤く染めている。

俺はそんな綺麗な夕日より綺麗な彼女を夕日が見えなくなるまでずっと見ていた


夕羽 「綺麗ですね、」


フッ、だから彼女が出来ねんだよクソ野郎

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〜〜恋愛夢物語~〜 @ranwadonn

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