〜〜恋愛夢物語~〜

@ranwadonn

第1話 俺は手伝います

「好きです!!! 付き合ってください!!!」


「、、、、はい、喜んで」


それだったらどれも幸福だったのだろうか


「ごめんなさい、、、好きな人がいますので、、、」


そう言われたら、どれだけ『良かった』か

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俺には好きな人というか気になる人がいる


A子 「莉穂ちゃん、おはよー!」


B子 「莉穂ちゃん、もしかして今日、、、ポニーテ

ール!?」

「可愛い!!似合ってるよ!!」


紫原 莉穂(しはら りほ)、彼女は俺が通ってい

る学校の1つ上の先輩である。

背が低く、女子の中ではお人形さんだと言われて

いるらしい。



【休み時間での廊下】


廊下を歩いていると、、


A子 「見た?莉穂のポニーテール?」


B子 「何あれ?笑 結ぶの下手すぎ笑」


怖、、、と思いながら通っていた。その時誰かが見

ていた。


?? 「ちょっといい?」

肩を掴まれた


「なんですか?」


「あなた、夕羽君だよね?ちょっと話があるんだ

けど、、、放課後ちょっと良い?」


そう、俺の名前は宇島 夕羽(うよしま ゆうは)


【放課後ーー社会科準備室ーー】

??「ん、来てくれたね」

「私は紅月 紗有(あかつき さあり)」


夕羽 「ああ、どこかで見たと思ったら同じクラ

スの」


紅月はサイドテールをしている子だ、あまり活発

的にクラスの和に入ろうとしてなかった。


夕羽 「所で、なんで俺をここに呼んだ?」


紗有 「ああ、ちょっとあってね、、、」


ドアの方を見ていたが俺は‎その時気づかなかった。

なぜなら、放課後の誰も来ない教室、『もしかした

ら』というゲスい考えが頭から離れなかったから


紗有 「実は、、、、」

夕羽 「(ドクン、ドクン)」


心臓の鼓動しか耳を通らなかった。

俺は年齢=彼女なしの人だった、だから『仕方なか

った』そう思いたかった。


紗有 「ちょっとね、、」


夕羽 「うん、、、、、、」


ガランッ と扉を引く音がした

夕羽 「えっ、、、」


入ってきた人物は紫原 莉穂だった


莉穂 「久しぶり、夕くん」

「実は相談したいことがあって」


夕羽 「はい、、」


少し声が高くなった、莉穂先輩と喋れた やった!

何か今のうちに喋れることは


莉穂「そのね、、、」


もじもじして何か言いたそうにしていた


紗有「もう、先輩! 私が言いますよ 」

莉穂「うぅ、、、お願い」


これはもしや!、と思ってしまった。

いや、そう思うのは仕方ない。

だって、こんな可愛い人にこんな状況で言われる

ことってもう“あれ”しかない。


紗有 「実は、、、、、」

夕羽 「(ドクンドクンドクン)」



【翌日の朝 〜〜学校〜〜】


夕羽 「あ〜〜」


海斗 「どうした?夕羽?」

「何か腹にでも当たったのか?」


夕羽 「くぅ〜!」


夕羽は睨むように真山 海斗(まやま かいと)を

見る


海斗 「え、何?俺なんかした?」


夕羽 「いや、ちょっと妬ましいだけだ、、、、」


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ーーーー

紗有 「まぁ、簡潔に言うと、先輩の手助けをして

欲しいんだ」


夕羽 「え、、、それって」


紗有 「そ、恋愛成就」


この言葉を聞いた瞬間に、「ああ、なるほどね」と

心の中で思った。


そう、つまり、、、莉穂先輩には『好きな人』がい

る。


だか、どうしてだろう?


恋愛相談っぽいということは分かったが、それを

この彼女無しに言うなんて、一体どういった事

か。


でも、そんなことよりも俺は気になったことが1つ

あった。


相手は一体誰なんだろう?と先輩はそこそこと言

うより学校でも1、2を争う程の可愛さを持ってい

る。


そんな人が好きになる人って一体どんな人なん

だ?


夕羽 「・・・、分かった。協力するよ」


莉穂 「ありがとう、夕羽くん」


そして聞いた。

夕羽 「それで相手は誰なんです?」

「俺に手伝って欲しいということは、俺の周

りの人の誰か?」


紗有 「そ、名前は、、、、、」


夕羽 「え?」

名前は聞こえた、でも言ってしまった


紗有 「ん?、聞こえなかった?」


夕羽 「いや、、、」


紗有 「まぁ、簡単に言えば、海斗くんを先輩に近

づけるのを手伝って欲しいの」


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【翌日の19時00分〜〜部活終わり〜〜】


部員A 「疲れた〜」

部員B 「ご飯食べてぇ〜」


海斗はコート外でストレッチしている


部員A 「すげぇな海斗、ストレッチしてるだけで

イケメンに見える」

部員B 「いや、実際イケメンだからな」


部員A 「そして、相変わらず誰も近づけさせんと

するオーラが見える」


バコンッ、バコンッ、サッカーボールが蹴られる

音がする。

そしてたまに、ガコンッ!とポストにあたる音が

する。


海斗 「?、おい夕羽ー、自主練するのもいいがや

りすぎも良くないぞ!」


部員A 「仲間の心配もできるってカッコよすぎだ

ろ」


夕羽 「ああ、分かってる」

そしてまたボールは蹴られる。


夕羽 「参ったなー、まさか先輩の好きな人が海斗

だとは思わなかったな」


海斗とは幼なじみで小中高共に過ごしている仲だ

った。

あいつは見ての通りイケメンで性格も良く非の打

ち所がない人間だった。


夕羽 「フゴッ!!」

顔面にボールが当たる。


夕羽 「しまった、考えすぎてボールのことをすっ

かり忘れていた」


どうするべきだ?

手伝うべきではある、分かってるでも、、、、、


紗有 「鼻血でてるよ?、大丈夫?」


夕羽 「うわ!、何だ紅月さんか、、、」


紗有 「・・・、やめてもいいんじゃない?」


夕羽 「え?」


紗有 「手伝うのを、やめてもいいんじゃない?」


夕羽 「何で、そんなこと言うの? 」


紗有 「いや、何でもない」


夕羽 「・・・、やるよ」


紗有 「?」


そうだ、たとえ自分が『そこに』居なくても、彼

女が幸せであることが俺の幸せだ。

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