第11話 チンチン
『ハワイの人々が愛する100の神話』を読んでハワイに思いを馳せた。
テスト期間により高まる知的営み。
私は普段からそれなりに勉強を継続的にやる力はある。しかし、テスト期間になるとテストとは関係のない勉強へとつい逃避してしまう癖がある。
他にも『鬼滅の刃で学ぶ仏教』とか、『性格は変えられる』というアドラー心理学系の本だったり、フランクル『夜と霧』、『世界の宗教シリーズ シク』教などを読む。
逃避としての読書ほど楽しいものもあるまい。
中国語と英語はなんとか落とさず取れたが、サンスクリット語を落としたのは痛い。なんでだよ、一回しか休まずに講義ちゃんと出てたのに。
きっとテストの点がほんの少し及ばなかったのだろう。
今回の春学期、本当に忙しかった……。
週5で大学に通ったから。会話教室もあったゆえ。
*
8月末に、私の所属している軽音サークルの8月ライブがある。
出たいと思っているのだが、いかんせんなかなかバンドが組めない。
毎回のライブごとに組むようなかたちで、自ら動いて組む必要があるのだが、ギター募集に連絡しても、今はベース探してるのでごめんなさいと断られるし、自ら打ち立てた募集にも連絡が一切来ない。
どうしようバンド組めないヨ。。
サークルなんて入るんじゃなかったかな。陰キャコミュ障なんだから身の程を知ればよかったのだろうか。
今のところ特定の女の子と距離が縮まったりとかないし。それは努力不足だよね。でもどうしようもないんだよ。
7月ライブの時に組んでおくのが最適解だったんだ。
というか、もっと多くの人に話しかけて人脈を増やしたりとか。
そういうことが社交性のなさ故にできなかった。
なんとか周りから浮きすぎずに乗り切ること、それが私の限界だった。
負のオーラを出さないことに注意しすぎるばかりに大切なものを見落としていたのかも知れなかった。
というより、もっと早いうちからギター始めておけば。ベースとかもそれなりに弾けていれば。
後悔の濁流。なんて無意義なのだろう。
そもそも音楽に興味を持ち始めたのが高2ぐらいで、ロックが好きでよく聞いていたけれど、その頃はまさか自分が楽器を演奏することに挑戦するなんて全く思っていなかった。
絶対に縁のない世界だと思っていた。
人前に立つとガタガタ震えるし声を出ない。それが僕のデフォルトで。
ケレド、大学に入って色々な人と関わるようにしたり、興味や趣味をなるべく広く持つというようなことができるようになってきて、友達もできた。
彼女は一度もできてないけど、確かに私は現代の若者として今この瞬間命を燃やして青春していることは自明だった。
そうして満を持してギターを初めて、勇気をだして軽音サークルに入ったのだ。
*
ベースをやってる同回生、ドラムをやっている先輩に連絡をとったが無理ということだったので諦めの姿勢に入っていた。
しかし新しい募集のところに連絡をとってみたら一緒に組んでくれるということになって一件落着した。
バンド組むまでに三週間近くかかったから私みたいな人間がサークルでバンド組むって難しいね。
でも本当によかった。より一層ギターの練習をしよう。
一先ずノルマは達成できそうだ。
ーーー
読書楽しい +16p
バンド組めた! +12p
青春ポイント−923p
「脳内彼女の咲菜です。今話での、私とマナセくんの暴力的・支配的なセッ◯スの部分はカットしました。一応ね、カクヨムの規約が怖いからね。ごめんねっ」
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