第8話 お酒を飲むと楽しいねっ
5月末に先月所属した軽音サークルのイベントのお花見会があったので参加した。
この時期に花見とは?
桜などとうに散り、辺り一面ザ・新緑である。
しかしそれはそれで悪くはなかった。春の木漏れ日を感じられる暖かい日だったから。飛鳥山公園という場所だった。
お酒のおかげもあってたくさんの人と話すことができた。
私はお酒を飲むと性格が変わったりとかはしないが、少しだけ、酒を飲んだという口実により明るさを身に纏わせることができた。
でも俯瞰的な自分を完全に消すことはできない。
お酒に強いというのは、便利ではある。度数の高い酒を一気に飲み干せば、みんな「すげえ、やるな!」「めっちゃ飲むやん笑」と笑ってくれるから。
でもやっぱ、あれだな。大学入って、色々と人と関わることが増えて、改めて、私は集団でいるよりも一人でいる方が好きなんだな、って気づけたな。
閑話休題。
私は縁あって、もう一つ学術系サークルに所属した。
そこではサークル専用のボックスで、ほぼ毎日サークルメンバーが各々議論やら雑談やらに耽っていた。
その雰囲気が日常系アニメのゆるい部活動のように感ぜられるところがあったので、Tに誘われたのもあり入サーすることにした。
女子学生も数人いて、恋に発展する可能性を考えドキドキした。
私は三つのサークルを掛け持ちするといった青春ぶりを見せていた。
(私が一年生の時に入部した学術系サークルの方はほぼ活動がないが。)
しかし次第に会話に加わることが出来なくなっていき(いつものパターン)、会話に加わるための社交性をどこか他所で身につけてくる必要あったと気づいた時には既に手遅れであり、結局すぐに幽霊サー員化した。
*
大学の学生相談室のコミュニケーションイベントに参加した。
毎週木曜日に1時間半、人と関わろう、というもので、初回は自己紹介や名前の由来について話す、ということをした。
自己紹介の際は簡単なゲームを行った。
高校の頃通った話し方教室でも似たようなことを毎回した。そういう臨床心理のプログラムがあるんだろうな。
会話の練習は私にとって致命的に必要なことだった。
しかし第2回には参加者は8人から3人(私含む)になっており、教室は伽藍伽藍だった。
それ以降もそんな感じであった。
しかしそれでも、話題について自分の意見を述べなければならないことで、相手に分かるような言葉を長く紡ぐことが必要とされて、良い練習になった。
また、相手の話したことについて、何か思うことを言う、ということもした。
できた時とできない時があった。
話を膨らませて、たどたどしい感じではなくテンポ良く言葉を話すのは本当に難しい。
*
私は6月頃から二郎ラーメンにハマってよく行くようになった。
大学近くに二郎系のお店があってよく食べに行った。
野菜ニンニクアブラのトッピングをマシてたらふく食べる。
地元の二郎系のお店で、最大で野菜800gにできる所があって、でも私は400gが限界だ。
白山神社の紫陽花祭りを見に行った。
6月の代名詞、紫陽花はお花がたくさん密集している感じで咲いていて、美しくて癒された。
人々の情緒の安定に貢献してくれている君にありがとう。
髪を黒くした。
黒い部分がかなり伸びてきてバランスが悪くなってきたのと、こんな私が明るい色でいることの負い目というか、本来の姿に戻ろうとする意思が働いて髪を黒染めした。
しかし二週間ほどすると黒の色素が抜けてきて、だんだんとまた髪が明るくなっていった。
以前よりは抑えめの色で、赤茶色っぽい感じだ。
まぁ、仕方がない。もう一度染め直すのは金がさらにかかるので、こうなったらこの色を楽しむとしよう。これはこれでいい色だし。
ーーー
お花見。結構話せた +3p
色々サークルに入る +2p
コミュニケーションがんばるぞい! +2p
白山祭に行く +2p
二郎ラーメン! +3p
青春ポイント−858p
「いい調子なのです。ちょっとした出来事でも、それは素敵なギフトであり素敵な青春。最終的なポイント合計だけでなく、その過程を大切にしていけるといいのですよ。にぱー」
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