第7話 兄妹喧嘩

隊員1 「隊長の妹さんなんですか?」

山咲 「あぁ間違いない」

山咲 「あんたは今すぐ避難しろ、着いたら本部に行って香村桜と言う人にキャリー3-2と言え、そうしたら伝わる」

市民A 「わかりました」

隊員4 「隊長は行かなくて良いんですか?」

山咲 「まずは逃げ遅れた人を探して敵を殲滅させることだ、もしかしたら避難場所にいるかもしれないからな」

隊員4 「そうっすね」

山咲 「隊長、聞こえますか?」

香村 「どうした?」

山咲 「俺の妹が現場で行方不明になりました」

山咲 「アナウンスできますか?」

香村 「分かった、」

山咲 「特徴は一緒にいた友達から聞いてください、そいつには園内を探せと言ってあり、コールサインはキャリー3-2です」

香村 「分かった」

山咲 「お手間かけます」

.........

そうして俺たちは駅内の逃げ遅れた人を救助しソルジャーを倒し終わった

隊員1 「ホームクリア」

隊員4 「地下クリア」

山咲 「オールクリア、隊員内に負傷者はいるか?」

隊員2 「いません」

山咲 「よし、こちら山咲、駅内部はクリアです」

香村 「よしこれでオールクリアだ」

長田 「締めは私が、 作戦終了 」

山咲 「よし、本部に帰るぞ」

.........

山咲 「隊長、美桜は見つかりましたか?」

香村 「まだだ」

中村 「幸い今回も死者は0だったから生きてはいる、長田と赤谷もキャリー3-2と一緒に園内を探している」

山咲 「携帯にかけても繋がらないです、」

長田 「あぁ、渚おかえり」

赤谷 「これで5週目だけど全然見つからない」

市民A 「どこ行ったんだろ」

.........

美桜 「ちょっと離してよ」

西野 「こいつか」

ソルジャー 「はい」

西野 「能力は何だ?」

ソルジャー 「ライトニングです」

西野 「適合率は?」

ソルジャー 「96%です」

西野 「じゃあ早速スピリットを持ってこい、適合手術の開始だ」

ソルジャー 「分かりました」

西野 「良かったな、お前は救われたんだ」

美桜 「は?何言ってるの?」

西野 「一般市民と言うことなので、一緒に洗脳もさせてもらう」

美桜 「せ...洗脳?」

西野 「そうだ、俺たちに忠誠を誓うようになる洗脳だ」

ソルジャー 「準備が終わりました」

西野 「連れて行け」

ソルジャー 「了解」

美桜 「いや、離して」

ソルジャー 「動くな」

そうして私は手術台に乗せられた

西野 「早速始めるぞ、まずは適合手術だ」

ソルジャー 「スピリットです」

そしてその球体を私の体の上に

持って行くと...

美桜 「きゃーーーー」

その瞬間、体に激痛が走り気づいた頃にはその球体は消えていた

西野 「安心しろ、しっかり体内に入った」

美桜 「え?どうやったら出せるの?」

西野 「死んだら出てくるぞ」

西野 「さぁ、次の手術だ」

美桜 「え?」

西野 「"メモリーコアドライブ" はぁぁぁぁっっ」

美桜 「っ!お兄ちゃん....助け

......て......」

その瞬間私の意識が消えた

.........

山咲 「隊長、美桜以外の行方不明者はいますか?」

香村 「池袋の事件で4名、今回は今の所6名の方が行方不明だ」

山咲 「もしかして」

山咲 「すいません、隊長もう一個いいですか?」

香村 「どした?」

山咲 「今分かっているポース側の能力者は何人いますか?」

香村 「幹部、五名だ」

中村 「まさか...」

長田 「スピリットに適正があるやつを拉致している?」

山咲 「ぜってぇゆるさねぇ」

中村 「山咲、落ち着け」

山咲 「落ち着けるわけないでしょ、家族が拉致られたんですよ」

長田 「渚くん、それでも怒りを表にしてはいけないよ、目の前のことしか見てないと隣にいる奴が死ぬ」

山咲 「はい、すみません」

香村 「一回駐屯地に戻るぞ」

そうして俺たちは戦場を後にした

.........

山咲 「隊長、今日早退してもいいですか、」

香村 「分かった、もう上がっていいぞ」

山咲 「すみません、お先に失礼します」

赤谷 「お疲れさま」

長田 「お疲れ」

中村 「お疲れさん」

香村 「えーっと...赤谷、ちょっと頼み事があるんだけどいいか?」

赤谷 「はい?なんでしょう」

.........

その夜俺は彼女に初めて会った所にいた

山咲 「おい!いるなら出てこい!俺のことを見ているなら隠れてないで出てこい!」

一ノ瀬 「何?そんな大声出したら近所迷惑だよ」

山咲 「やっぱりいたな、お前に聞きたいことがある」

一ノ瀬 「あれぇ?どしてそんな怒っているの?」

山咲 「全部お前らのせいだろうが」

そうして俺は彼女の胸ぐらを掴んで叫んだ

山咲 「俺の妹を何処にやった?」

一ノ瀬 「おぉ怖」

一ノ瀬 「妹?あぁ美桜ちゃんのことねぇ」

山咲 「知っているなら教えろ!」

一ノ瀬 「彼女なら私たちの手に落ちたよ」

山咲 「嘘言うな!」

一ノ瀬 「本当だよ、私の下で殺し屋の技術を学んでいるよ」

山咲 「ふざけるな、あいつがそう簡単に落ちるもんか」

一ノ瀬 「良いよ証明してあげる」

一ノ瀬 「美桜ちゃん、出てきていいよ」

美桜 「はい、師匠」

そして彼女は日本刀を持ち、夜の影から出てきた

一ノ瀬 「この人、君の兄だよ覚える?」

美桜 「師匠、お言葉ですが、私に兄などおりません」

山咲 「なっ!?」

山咲 「ふざけるな、てめー俺の妹に何をした!?」

そう言って俺は一ノ瀬を目掛けて殴りかかったが

美桜 「はぁっ!」

その攻撃は美桜に防がれてしまった

美桜 「私の師匠に指一本触れさせない」

一ノ瀬 「じゃあ、最初の命令」

一ノ瀬 「こいつを殺さない程度に痛めつけて」

美桜 「はっ」

一ノ瀬 「頑張ってねぇ」

そうして一ノ瀬は暗闇に姿を消した

山咲 「くそ!」

美桜 「さぁ、行きますよ」

そう言うと彼女は日本刀の鞘を抜き、構えた

美桜 「ライトニング、コアドライブ!」

山咲 「ちっ!こいつ、本気だ」

その雷を纏った斬撃を俺は間一髪で躱せたが

山咲 「確かに殺しの能力はあるな」

美桜 「避けられましたか...流石NSDFと言った所でしょう」

山咲 「相手が本気なら俺も本気を出さないとなぁ」

山咲 「最近知った技の実験台になってもらおうか」

山咲 「さぁ、兄妹喧嘩の始まりだ」


To be continued

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