第12話 両想いになる(恋する5秒前的な・・・)
女神アマネア大神殿内住居部分
アマネア歴3512年12月9日
午後14時55分頃
アマニエリスは驚いていた。今はテレパシーに似たような古い魔法でマラックと繋がっていた。
「アマニエリス、君を一目見てからずっと好きだと思った・・・」
「私も・・・本当に信じられないわ・・・」
しゃべりながら、アマニエリスはタオルで両手のオイルを拭き、ベッドに座った。
「君に呼ばれている気がして・・・」
「確かに呼んでいたわ・・・あなたのことを思っていたの・・・」
「俺も・・・恥ずかしいな・・・」
「何を考えていたの、マラック?」
「魂が繋がっていると思うので正直に答えるよ・・君の体を想像していた・・・ごめんなさい。」
アマニエリスは赤面した。
「謝らないでマラック・・・実は私も同じことを考えていた・・・」
ちょっと気まずいムードと無言の2~3秒が続いた。
「君が好き・・・まさか、こんなに早く両想いになるのは想定外だったけど・・・」
「私も同じだわ・・・でも私たちは結ばれないの・・・」
「どういうこと?・・・まさか、俺は魔族だからか?」
「違うの・・・マラック・・・それは関係ないの・・・私の問題なの・・・」
「言ってみて・・・俺は全部受け止めるよ・・・アマニエリス・・・」
「言えないの・・・言ったら・・・絶対あなたは私から離れるの・・・そしてもっと恐ろしいことが起こるの・・・」
マラックは転生者だった。彼はアマニエリスの秘密は気にしていなかった。この世界に転生した時、彼女と一緒になることが女神アマネアに言われていた。
「アマニエリス・・・俺は君に伝えなければならないことがある。俺の秘密を伝えなければならない・・・」
「止めてよ・・・私の抱えている秘密は重いの・・・」
「アマニエリスよ・・・正直、ある程度想像がついているよ・・・この世界に転生した時、女神アマネアに言われたことある・・・」
「この世界に転生?・・・女神?・・・マラック、あなたは・・・」
「元異世界人だよ・・・あちらの世界で死んで、この世界に転生した・・・」
「異世界人・・・勇者と同じなの?・・・」
「厳密に言うと違うよ・・・勇者は転移者だ・・・こちらの世界に召喚された者・・・俺は別の世界で死んで、この世界で生まれ変わった・・・女神の力でね・・・」
「転生者なの?どこの世界から来たの?」
「地球という世界・・・日本という国に生まれた人間だった。」
「人間だったの?」
「はい・・・転生する際・・・君と出会うために転生したと聞かされた・・先、魂同士が繋がった時にハッキリと思い出した。」
「私と・・・」
「はい・・・君を愛しているアマニエリス・・・見た時から・・・」
「でも私とは無理なの・・・」
「無理じゃない・・・女神に予言されたことだよ・・そして何より君と出会う前から君への気持ちが芽生えていた・・・」
「無理なの・・・マラック・・・私は・・・」
「無理じゃない・・・アマニエリス・・・」
「私・・・男なの・・・」
アマニエリスは遂に世界の常識を永遠に覆す秘密を口にした。
「なんとなく知っていたよ・・・そして俺の思いは変わらない・・・」
アマニエリスはそれを聞いて、驚いたと同時に号泣した。
「何故知っていたの?」
「思い出した・・・女神から全部聞いた・・・そして俺たちは一緒になる運命と聞いた。」
「私・・・子ども産めないの・・・セックスも普通にできないの・・・」
「そんなこと気にしない・・・」
「私と一緒になったら・・・自分の子どもを作れないの・・・」
「それでもいい・・・君と一緒にいたい・・・予言だからじゃなく、君を見た時、そう感じたからだ・・」
「嬉しい・・・でも私・・・」
「愛している・・・」
アマニエリスは大きな声を出して、泣いた。
「ありがとう・・・私もマラック・・・」
少し落ち着いた後、マラックに返事した。
「そして俺たちは仲間を集め、この世界を救わねばならない・・・」
「あああ・・・わかっているわ・・・子どもの頃で夢に見たわ・・・」
「敵の先兵はもうこの世界に来ている・・・」
「その敵は何者なの?」
「旧(オルド)支配者(ルーラー)たちだよ・・・」
「まさか・・・」
アマニエリスは知っていた。教義にも書かれていた。旧(オルド)支配者(ルーラー)たちはこの世界を含む複数の世界を作り、神々として君臨していた。
彼らは善の存在で決してなく、どちらかと言えば悪そのものだった。
彼らは異形で全知全能の存在であったが、残忍さ故に補佐官として作られた女神を含む神々、天使や悪魔たちの反乱に遭い、無の異界へ幽閉された。
影響力はほぼ皆無になったものの、時折、彼らの存在を感じ取り、崇める異端者が生まれる。
「異端者がいる・・・彼らの先兵は既にここに来ているよ。」
「そんな・・・」
「俺たちはそいつらを止めないと・・・敵の復活を止めないと・・・」
「わかったわ・・・」
アマニエリスとマラックはお互いの気持ちは確かめ合っただけではなく、共同で大古の神々の復活を狙う異端者を止めねばならない宿命を背負う生涯のパートナーであることも確認した。
2人はしばらく話し合った後、16時頃に舞踏会兼晩餐会に参加するため、準備に入った。
ほぼ同時刻
エリテリア宗教国、首都エリアステス市
サーラン王国大使館内
皇太子用寝室
レストス・サーランの本体であるアリステール・ケイーンはシェイラ・メールスこと青山シェルと激しいセックスをしていた。
青山シェルは大きな鏡の前に立ち、両手を置き、アリステールは彼女を後ろから突っついていた。
「もっと突っついて・・・アリステール・・・」
「オラオラ・・・気持ちいいだろう・・・」
「壊れる・・・私のあそこが壊れるうう・・・」
アリステール・ケイーンは大きな声を出して、青山シェルの中に果たした。
彼女は同じく大きな声を出して、中で果たされたと同時に自分の下部から出したもので鏡を汚した。
アリステールは彼女の中からゆっくりと自分のものを抜き、ベッドに座った。
「相変わらず、素晴らしいな・・シェイラ・・・」
「やはり本物の男だわ・・・アリステール・・・」
彼女はティッシュでお尻を拭き、アリステールの傍に座った。
「あのハイエルフを妻にして、精神コントロールを施し、無の異界を壊すぞ。」
「はい・・あなたならできるわ・・・」
今回の生まれ代わりでレストス・サーランの身分を得たアリステール・ケイーンは恐ろしい笑顔を浮かべた。また自分の下部は元気を取り戻していた。この若い肉体は最高だと思った。隣に座っている青山シェルの黒髪でボブの髪型を引っ張り、ベッドに押し倒した。
「強引だわ・・・」
嬉しそうな声でシェルは話した。
「第二ラウンドだ・・・うつ伏せになれ、足を開け、シェルよ・・・」
シェルは彼のいう通りにした。アリステールは手にオイルを垂らした後、シェルのお尻の割れ目と自分のものに塗った。彼女は両腕を下から枕に入れて、その枕を掴み、彼を受け入れた。
「ううう・・・」
彼が彼女に入った時、軽く声が漏れた。
寝バックでアリステールは激しく出入りしていた。青山シェルは喘ぎ声を漏らしながら枕を噛んで、2人は快楽に溺れた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます