「いくら婚約してるとはいえ、まだお互い高校生なのに夏の間２人で過ごすなんて」と野暮な事すら言われないまま、お互いの両親には快く送り出された。

超難関の超有名大学を目指してる１つ年上のスオウは、受験を控えてる今年の夏を静かな自然の中で過ごす事に決めたらしい。

そこに私も誘ってくれたらしい。

だからってまさか―――

緑、緑、緑。

視界に広がるのは緑の一色。

見渡す限り一面の森林。

そう、森林。

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