第15話

「だから安心して」


「…………」


「それは、シホの夢だ」


「…………」


「ここには俺とシホ以外……いやもちろん、俺らの世話をしてくれる数人はいるけど、まず得体の知れない存在はいない」


「…………」


「ずっと昔からこの家を守って来てくれた人ばかりだ」


「…………」


「警備もそれなりに万全だし、ここに近付けるのは野生の動物だけ、と言っても過言じゃない」


「…………」


「だからシホを襲う不埒ふらちやからなんかがいるはずもない」

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