第5話 う◯こ異形討伐
次の日、、
「おーい、光」
「あ、焔」
親友の焔が登校中に話しかけてきた。
「昨日はすまんな。親が勉強しろってうるさくて」
「言うてももうテストまで三週間はきってるからね」
「まだ二週間前じゃないから大丈夫って言ったのになぁ」
「仕方ないよ。焔前回数学赤点だったじゃん」
「数学だけだろ。それを言ったら光だって英語赤点ギリギリだったじゃん」
「光はもう英語は捨てたの。英語出来なくても海外行かなきゃ使わないからね」
「それを言うなら数学の方が使わねぇよ」
「あっ、そろそろ時間やばいじゃん。急ご」
「おう」
二人で走って学校に行った。
キーンコーンカーンコーン
「何とか間に合った」
「あ、二人とも遅かったね」
「おはよ、沙莉」
「おはよ」
教室に着くと同じく親友の沙莉が声をかけてきた。
「昨日なんか急いで帰ってたけどなんかあったの?」
「それは、、、塾がさ」
「あーね。沙莉塾忙しそうだもんね」
「おーいみんな席につけー」
その時担任の先生が入ってきた。
「じゃまた後で」
そうしてこの日は何事もなく授業を受け、、、られなかった。
問題が起きたのは五時間目の英語の時間。
光がお昼後で授業中にぐっすり寝ていると
「光ちゃん、光ちゃん」
「ん?」
誰かに呼ばれて目を覚ました。
「光ちゃん、僕だよ、ルートルだよ」
「!!」
驚きのあまり声が出そうになった。
「この近くに異形が発生したんだ。討伐しに行こう」
え、でも今授業だよ?
行けるわけないじゃん
「いいから早く行くよ。じゃないとみんなの前で変身させちゃうよ」
う、それは恥ずかしすぎて今後学校行けなくなるからやめてほしい。
「先生!」
「何だ光」
「ちょっと腹痛が痛いのでトイレと保健室に行ってきます」
「おうわかった。行ってこい」
そのまま一度トイレに向かった。
「ちょっとルートル、授業中に出動って聞いてないんだけど?」
「仕方ないよ、異形が出ちゃったんだし。ほら、早く討伐して来ないとみんなに怪しまれちゃうよ」
「あーもう」
光はトイレの窓を開けてそこから外に出た。
「それでどうやって変身するの?」
前回はなんか成り行きで出来たけど
「光ちゃんに変身する意思があればいつでもできるよ」
「えー、変身する意思って言われても。じゃあへーんしん!」
その声と共に前回同様体が光ながら変身した。
「変身の合図今度からこれでいいや」
「光ちゃん、駅の近くの工事現場にいるよ」
「了解」
光は異形の場所に向かって走り出した。
異形のいる工事現場に着くと見るからに変なやつがいた。
どう見てもあれって
「「う◯こじゃん」」
「え?」
「え?」
光が異形に対しう◯こと言うのと同時に誰かも同じことを言った。
その方を見ると
「あなたは誰?」
「それはこっちの方で、、、ん?もしかして魔法少女?」
「そうだけどってもしかして」
「はい、魔法少女です」
バッタリ偶然別の魔法少女に遭遇してしまった。
「もしかしてあなたが桜花が言っていた五人目の魔法少女?」
「はい、そうですけど」
「びっくりしたぁ。一般人にあれが見えてるのかと思ったわ」
「それであなたは?」
「私は魔法少女の谷神響華よ」
「同じく魔法少女の光です」
「とりあえず自己紹介はこの辺にして、あのう◯こ野郎を掃除するわよ」
「はい」
「光ちゃんって初対面の人には結構下に出るよね」
うっさいなぁルートル。後で亀用の水槽にでも放り投げてやろ
「行くよ!」
響華さんは大きな斧型のステッキを持って異形に殴りかかっていった。
「オラァ!」
響華さんは突撃した勢いのまま斧で思いっきり異形をぶん殴った。
「何と言うか武闘派だなぁ」
「光!突っ立ってないで攻撃して!」
「い、いきなり呼び捨て、、、まぁ光もそっちの方がやりやすいな」
光は前回倒した時みたいに走って飛んで、異形を上から斬りつけた。
「やるじゃん、まだ魔法少女になったばかりなのに」
「はは、これでも魔法少女になって数分で異形討伐を一人でやらされたんでね」
「それで二日連続で討伐か。大変みたいね」
その時異形が飛び上がり光達目掛けてのしかかってきた。
「あっぶな」
「あ、最悪。う◯こ服についたんだけど」
光の服に異形が落ちてきた時に飛び散ったう◯こがついた。
「うわ!しかも溶けてきてるんだけど」
「落ち着いて光、服溶けた程度で魔法少女は死なないから」
「それでも気持ち的な問題でやなんだよ」
「じゃ、じゃあさっさと討伐しちゃお」
「うん」
光は服を溶かされた恨みで異形に向かって高速で走り出し異形を斬りつまくった。
「見えた。核はう◯この下から二番目の真ん中辺り!」
斬りまくっていたら核らしきものを見つけることが出来た。
「よし、あとは任せて」
光が異形の近くから離れると、響華が斧を横に振りかぶっていた。
「真ん中にあろうと纏めてぶっ飛ばせば問題ない」
振りかぶった斧を思いっきり振ってう◯こ異形の下2段目をだるま落としのように思いっきり吹き飛ばした。
「多分核はぶっ壊せたかな」
異形は上の方から段々と消えて行った。
「光、ナイスアシスト」
「響華もナイス攻撃」
いつの間にか光も普通にタメ口になってしまっていた。
「さて、私は一旦事務所行くけど光はどうする?」
「じゃあ光も事務所に、、、、あーー!」
「ど、どうしたの?」
「やっっばい!早く学校戻らなきゃ」
「ん、、、あっ!私も戻らないと」
「じゃあ光は学校終わったら事務所行くね」
「私も学校終わったら行くからまた後で」
こうしてお互いに急いで学校に帰った。
ギリギリ授業が終わる前に帰って来れたが、先生に何してたんだと言う目で見られたのであった。
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