第10話
恭ちゃんは美味しくないって言うけど………
「ねぇ、美味しいよ……」
運ばれて来た焼き鮭定食を口にする
恭ちゃんも同じ物を口に運びながら
「そう?」
そうでもなさそうに恭ちゃんは一言だけ漏らす
「ご苦労様でございます!」
「ご苦労様でございます!」
また騒がしく挨拶がおこると恭ちゃんの綺麗に上に上がった眉がピクリと反応する
「恭佑くん、みーーーつけたッ!!」
「恭佑くんの彼女さん、こんにちは」
私と恭ちゃんの真前に立つ、美男美女……
私は無言でその2人を見上げる
「わ、本当に可愛い!目の色綺麗淡い茶色とグレーで吸い込まれそう。それに髪の毛地毛?綺麗。ちっちゃいのに、何この綺麗な顔」
私の顔をマジマジと間近で見入る
私と同じ髪の色をした黒い瞳の美人と
「リンちゃん、初めまして。菅原組の本部長補佐の菅原春翔(すがわら はると)です。こっちは妹の日和(ひより)、宜しくね?」
陽だまりの様な笑顔を振りまいて来るのは
紫がかったグレー、アメジストグレーの髪色に緩やかなパーマを当てたこちらも美男子
2人とも二重で一文字のストレート眉がとてもセクシー
そしてどちらも私達より歳上に見える
「なぜ、春翔と日和がここに?」
恭ちゃんが静かに2人に声を掛ける
「え、だってココ、私の家だし?」
その美人が答えると
「今日は絶対、リンちゃん連れて食堂くると思ってたんだよね」
と、美男子が続く。
……私の名前……
………ん?
ここの家の人……??
さっき、名字何て言ったっけ………
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます