オープニングの変更点の解説


 では、【旧版】と【改稿版】のオープニング変更点の解説に移ります。


 そのオープニングですが、宣言の通り別物に変わっています。

 ですが、実は「読者に伝えたい事」は変わっていません。

 それは「アレクとユーキが重要人物である事」「2人が決別する事」の2つです。(【改稿版】は「決別」というより「敵対」ですが)


 「アレクとユーキが重要人物である事」を見せるシーンは幾らでもあるので、問題はありませんでした。

 ですが「2人が決別する」シーンは、元々【旧版】のシーンしか無かったんですよね。

 その為、「2人が戦う」というシーンを作りました。(「宿屋での別れ話」のままでは、「追放ものテンプレ」にする以外には思いつきませんでした)


 これで舞台が大きく変わって「宿屋での別れ話」から「街中での戦場で対峙する2人」に変更となりました。

 これによって、いくつか変更となった設定もあります……が、「設定は」問題ないと思います。


 問題は、【旧版】の時系列は「第7章の終わり」としていたのですが、【改稿版】の時系列は「第12章」となっている事です。

 元々の7章でも「先なげぇ……」と思っていたのに12章は終盤です。(全13章構成の予定。しかも2年近く書いて、まだ4章も終わっていない……)

 これをオープニングにするのは、何か問題がある気がしてきます……。



 他の懸念点としては、感想企画などの意見から「少年二人が良くわからないけどお別れするシーンというだけの感想にしかならない」といった指摘を頂いた事があり、その点の改善はなされていないという事があります。

 【改稿版】も、「二人がよく分からないけど戦ってるシーンというだけ」ですからね。


 梶野カメムシさまからは「手加減とか良識とか投げ捨てろ」「冒頭いかに早く暴力とエロと動物を出すか」「プロローグに必要なのは大胆さ。ブレーキは外せ」などのアドバイスを頂き、「お上品すぎる」との指摘も受けました。

 ですが、あまり変わっている気がしませんね。舞台とシチュエーションを変えただけですから。



 私が自覚できる「良くなったと思う点」についてもお話しておこうかと思います。


 まず、「文字数が少なくなった」のは明確に改善ですね。1949文字から736文字へ、大幅なダイエットに成功しました。


 これも梶野カメムシさまからのアドバイスなのですが「心理描写を省く」事で大幅に表現を圧縮出来ました。

 よくよく考えれば物語冒頭で、しかも「未来の出来事」なので公開できる情報は限られます。そんな中で心理描写をしても、読者は「何の事か分からない」となってしまいますよね。なら、下手な心理描写は邪魔にしかなりませんよね。


 そして、シチュエーションが「戦闘シーン」に変わった事で僅かながら戦闘描写を入れる事が出来ました。

 「魔法で振動するナイフ」くらいしか表現できていませんが、それ自体はよくある武器ですし、主人公であるユーキの戦闘方法が僅かでも描けたのはプラス材料だと思います。(たぶん)



 最後に、年号などが書かれていますが【旧版】と同じ年ですが、【改稿版】のシーンは【旧版】のシーンの2年後になります。

 ここを同じ年にしたのは単純で、「10年」という数字のキリが良かったからです。

 その為、【改稿版】での第1話では、キャラクターの年齢が2つ上がっています。

 たぶん、こちらは問題無いハズ……。

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