第18話:俺が求めたもの、すべて。

俺は眠る時も寧々ちゃんの豊満なおっぱいを揉み揉みしながら眠った。

それがまた精神的癒し効果抜群だった。

寧々ちゃんには不思議な能力があって俺が寝てる間じゅう裸で俺に寄り添って

くれていた。

白蛇の寧々ちゃんから放たれるオーラ?ヒーリング効果によって俺の精神は

どんどん癒されていった。


ストレス障害を患うとウツになったり、精神的に崩壊したり長い人では10年も

苦しむ人もいるってことだ。


でも俺の場合は寧々ちゃんのおかげで一年弱で元どおり元気をとりもどした。


その間、ミッチーは俺の負担を考えてくれて神社に移り住んだ。

ピーチ姫は俺のマンションにいたが、生活のためにと言って働きに出て

俺たちを支えてくれた。


人間にだってそんな人はそうはいない。

ピーチ姫・・・桃香ちゃんに感謝しかなかった。

将来ミッチーが神主になったら神社に移るんだってピーチ姫は嬉しそうに

言っていた。

ミッチーも素敵な彼女に恵まれたんだな。


俺は寧々ちゃんのおかげで一時的にではあるがリッチになった。

でも精神的に病んで、その地位も危ぶまれるところだった。

だから、申し訳ないと思ったがデザイン事務所は退社した。

で、元のフリーに戻ってまた古民家デザイナーを細々と始めた。


もしかしたら俺がストレス障害にならなかったら、そのまま天狗になって

身を持ち崩していたかもしれない。

贅沢三昧に我を失って身上を潰していたかもしれなかった。


そんなことになってたらきっと寧々ちゃんも愛想を尽かしていただろうな。


これは不幸中の幸いと言えたのかもしれないって俺は思った。

危うく墓穴を掘るところだった。


今はリッチだった時より暮らしは苦しくなったが、また自由が戻ってきた。

人間にとってなにが大切か・・・俺は改めて知った。

心が豊かってのは宝だ。

そして俺にとって寧々ちゃんこそ世界一の宝物。


なにを犠牲にしても寧々ちゃんを大切するそして一生彼女を守っていく。


俺はこの経験を基に、寧々ちゃんと一緒に田舎に引っ越そうと思った。

それから俺はマンションを売っぱらって田舎の旧家を買った。


場所は寧々ちゃんの第二の故郷、白滝さんがある三重県の田舎町。

で、自ら旧家をプチリフォームして古民家カフェをオープンすることにした。


それには寧々ちゃんも大賛成してくれた。


さすがに素人の俺には無理だからリフォームは知り合いの工務店にお願いした。

そして数ヶ月後、おしゃれな古民家カフェが誕生した。


店の名前はもちろん縁起のいい「白蛇の夢」


基本的に白蛇の夢を見たら、恋愛運、仕事運、金運など、全体的に運気が上がって

いくって言わられるからな・・・。


たしかに寧々ちゃんはそうだった。


やっぱり夢と自由は自分の手で掴む・・・寧々ちゃんだけに頼っちゃいけない・・・でもこれだって実は寧々ちゃんの恩恵だったかもしれないんだ。

俺はそう思いたかった。


つづく。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る