第13話:結局、居座る道之助と桃香。
「俺の意見は無視されてるけど・・・つうかあんたらがここに居座ったら
飯代、全部俺負担だろ?」
「やっぱりダメでしょうか」
「まあ、寧々ちゃんがいいって言うなら・・・いいけど・・・困ってる時は
お互い様だからな・・・」
「え〜そんなのダメだよ・・・」
「なんでよ、困ってるんだからいいじゃん」
「寧々ちゃんだって自分のことだったら、ダメだって断られたら落ち込んじゃう
だろ?」
「妹がお願いしますって言ってるよ、寧々ちゃん」
「だって・・・ふたりがいたら、ゆっくりエッチできないもん」
「さっきからそれ言ってるけど、拒否る理由がエッチできないからって」
「おれで追い出しちゃったら可哀想じゃん」
「あ、私たちはお構いなく、もし、おふたりがエッチするからって言って
くだされば外出しますので・・・」
「そんなこと言ったら、あなたたち毎日、一日中外に出てなきゃいけないよ?」
って寧々ちゃんはとんでもないことを言った。
「まてまて・・・俺にだって仕事もあるし、休みたいときもあるわ・・・」
「一日中寧々ちゃんの相手をしてたら、俺いつか死ぬって」
「分かった・・・じゃ〜1日交代にしてあげる」
「それでも多いわ・・・せめて一週間に一回くらいにしてくれよ」
「そのくらいなら欲求不満にならないからさ・・・」
「ず〜っとエッチばかりしてるわけにはいかないの、分かった?」
「俺のがすり減るわ」
「ぐすん・・・いいの、あなたがしてくれなくても・・・私ひとりで
するから・・・」
「恋人どうしの危機だよイッ君・・レスだよレス・・・」
「レスって・・・まったくしないって言ってるわけじゃないだろ」
「なんでそんなに極端なんだよ・・・中を取れよ、ったく」
「あの、すいません、私たちのことは」
菅原 道之助君が、俺たちのノロケにしびれを切らして発言した。
「あ、ごめん、ごめん・・・しかたないな」
金もない、行くとこもないんじゃ放っておけないもんな 」
「いいよ、これから俺んちにいていいよ」
「だけど菅原さん、もし神主になること諦めるんなら、ちゃんと仕事
見つけなよ」
「男として自立しなきゃ桃香ちゃん養っていけないよ」
「分かりました、神主になることも含めてがんばります」
「よろしくお願いします」
そう言ってまた桃香ちゃんはまた深々とお辞儀した。
(妹のほうが姉ちゃんより性格よさそうだな・・・)
「お姉ちゃん、よろしくね」
桃香ちゃんは寧々ちゃんのほうを見てにっこり笑ってそう言った。
「可愛い妹だもんね・・・ほうってはおけないよね」
「分かってるわよ・・・私、最初っからそのつもりでいたんだから」
(うそつけ・・・エッチできないってゴネたのはどこのどいつだよ)
ってことで菅原道之助さんと桃蛇の桃香ちゃんは、俺と寧々ちゃんと
一緒に暮らすことになったんだな。
もっと広いマンションに引っ越したいよなって、その時俺は思ったんだ。
そしたら、なんとそれが現実になるようなことが起きたんだよ。
寧々ちゃんのおかげで・・・これが寧々ちゃん効果ってやつか?。
つづく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます