第7話:寧々ちゃんとエッチしたらメリットしかない。
寧々ちゃんが俺の布団で寝てる間に、俺はPCで色々調べてきた。
白蛇の話って、調べてみたらたくさんあることが分かった。
ほとんど中国だけどね。
そっちは話を盛り上げるため法術を持った坊主と白蛇とのバトルがあったり
するみたいだけど・・・
俺んちは平和そのもの。
まあ寧々ちゃんが封じ込められた時、似たような出来事があったみたいだけど。
今はね、とりあえず平和だからね。
昔は、法術なんか使えたお坊さんがいたかもしれないけど、今はフェラーリ
なんかに乗ってる金持ちのなまくらな坊さんがいたりするからね。
ありがたみもなにもない。
そんなことはどうでもいい話。
日本にも白蛇にまつわる話はあるみたいだ・・・。
アイヌの鹿追町の伝承に白蛇姫物語ってのがあるし、山口県の岩国市にも白蛇がいて
代々天然記念物らしい。
寧々ちゃんは日本人なのかな・・・日本人って・・・蛇だろ・・・ああ、白蛇ね。
日本固有なのかな?
1000年以上も昔から生きてるわけだろ?
1000年なんて日本の歴史じゃないだろ?それって、ほとんど不老不死じゃん。
それだとたとえば遠い昔、中国から渡ってきたとか・・・?
で、起きた寧々ちゃんに聞いてみた。
「寧々ちゃんってもとは中国出身なの?」
「ねえ、いつエッチしてくれるの?」
「朝からかよ・・・そういうこと言うのは、せめて夜にしろよ」
「もうエッチのことしか頭にないんだな・・・」
「1000年以上エッチしてないからね・・・モヤモヤが溜まりすぎてるの 」
「もうだだ漏れ・・・」
「一回は、発散しないと・・・私、凶暴になっちゃうよ・・・」
「そうか、そうだよな俺だって1000年もエッチしなかったら欲求不満で
下半身爆発して死んでるな・・・ 」
「俺さ、蛇はダメだから少し前までは絶対、寧々ちゃんとエッチなんか
できないって思ってたけど、この間、白蛇にもどった寧々ちゃんを見て、
怖いとかキモいとか思わなかったもんな・・・だから、もしかしたら今なら
寧々ちゃんとエッチできるかも・・・」
「ほんと?・・・」
「てか・・・話の趣旨が違ってきてるよ」
「だから寧々ちゃんはもとは中国出身なのって聞いてるんだけど?」
「ああ・・・そのへん、よく分かんない」
「私、昔の記憶ないから・・・法力を持った禅師ちゃんにとっ捕まった時から
ずっと昔の記憶、飛んでるの・・・
「もしかしたら何千年か前、大国から渡って来たのかもね」
「でも、いいじゃん、そんなこと・・・分かんないこと考えたって頭が痛く
なるだけ・・・」
「それよりイッ君、いいこと教えてあげようか?」
「何?いいことって・・・」
「あのね・・・私とエッチしたら、イッ君は出世するよ」
「え?なにそれ・・・それってなにかの、
「
幸運の気がイッ君の体に流れ込んで行くの・・・」
「へ〜、そうなんだ・・・出世ってか?・・・ふ〜ん」
「って、エッチ、エッチって言わないで、なんでそれをもっと早く言わないんだよ」
「だったら、もっと早くエッチしてた?」
「俺は・・・そんな私利私欲には走らないよ」
「で、出世するって?世界的に超有名なクリエーターになるのか、俺?」
「私利私欲に走ってるじゃん」
「あはは・・・そりゃ出世はしたいけど、でもやっぱり俺はヤリモクみたいに
ホイホイ寧々ちゃんとエッチする気にはならないかな・・・」
「やっぱりそこに愛がないと、そのくらいは俺だってまともだからね」
「きっと俺が寧々ちゃんとエッチしたいって思った時が、俺が寧々ちゃんを
愛してるって言える時だと思うよ 」
「それっていつ?」
「私、そんなにのんびりと悠長には待てないんだけど・・・」
「俺ってこれでも寧々ちゃんを穴だけの女扱いしてないつもりだけど・・・」
「欲望を満たすだけのためにエッチするんならとっくに風俗にでも行ってるよ」
「ふうぞく?」
「あ、いい・・・なんでもない」
「ふうぞくってなに?」
「いいんだって・・・寧々ちゃんには関係ないことだから」
「だから・・・なに?言って?」
「男がお金払ってエッチいことしに行くところだよ」
「ふ〜ん・・・私はタダだよ・・・それに出世するっておまけもついてくるし」
「まあ、たしかにな・・・」
実は俺は寧々ちゃんが言った「私とエッチしたら出世する」って言った言葉
めっちゃ気になってしょうがなかった。
それなら俺が寧々ちゃんとエッチすることに絶対の意味が生じて来るわけで
もし出生しなくてもタダでエッチはできるわけだから・・・メリットしかない
じゃん。
そういえば昔、ばあちゃんに聞いたことがある。
蛇が 納屋や家屋に住み着くと、その家は栄えるって・・・。
俺が寧々ちゃんとエッチして、もし出世したら、ばあちゃんの話は迷信じゃ
なかったってことになるんだ。
「イッ君、エッチする気になった?」
つづく。
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