第4話:寧々ちゃんが1000年封印されてた訳。
「大いに知りたいね・・・俺、そういう伝記的で古そうな話嫌いじゃないから」
「じゃ〜特別に・・・」
「私ね、山でのんびり日向ぼっこしてる時、ふいに大鷲に襲われちゃってね
瀕死の重傷を負ったのね」
「で、私このまま干からびちゃって死んじゃうのかなって思ってた時、
たまたま
「で私は、傷の手当もかねて参人ちゃんと一緒に宝来山に行って、そのまま
参人ちゃんのお弟子ちゃんになっちゃって仙術の修行なんかすることになったの」
「そこで修行して仙術を身に付けたんだけどね・・・もともとひとっところに
じっとしてられない性格だから参人ちゃんに内緒で下界に降りちゃったの」
「で、下界に降りて、そこで好きな人ができちゃって、その人と同棲してたんだけど
どこから調べてきたのかその男、私が白蛇だって知って私のことを邪悪な妖怪だってを訴えちゃったの」
「誤解だよ・・私なにもしてないし、悪くないからね」
「その男を誘惑したんじゃないのか・・・エッチしようよ〜とかって?」
「まあ、それは言ったかもだけど・・・」
「でもね、私を退治するために法力を持った禅師ちゃんが私を捕まえにやってきて、
仙術で対抗したんだけど、私、か弱い女でしょ?・・・だからね力尽きて無理やり
封じ込められちゃったの・・・」
「で、いつのまにか白瀧ちゃんのご神体なんかに祀られちゃってたって訳・・・」
「ね、それが1000年も長き渡って封印されるとになった劇的ストーリーなの?」
「ほえ〜なんかさ、映画が一本できそうな話だな」
「それって君が、寧々ちゃんが考えたストーリー?」
「考えたんじゃなくって、まじ本気な話なの?」
「なんで私がそんな、面倒くさい話でっち上げなきゃいけないのよ」
「全部、ほんとのことだからね、信じなさいよ」
「そうなんだ・・・大変だったんだね・・・まあ死なくてよかったわ」
「だったら寧々ちゃんって今でも仙術とかって使えるの?」
「どうなのかな・・・もう1000年使ってないからね、きっと鈍ってるね」
そういうと寧々ちゃんは近くにあったティッシュケースを指差した。
するとティッシュケースがパッと燃えあがった。
「うそ・・・まじで?、やめろって、そんなことしたら火事になっちゃう
だろうが・・・」
「まだなんとか使えるみたいね」
「あのな、そんなこと、どこでも見境なく使うんじゃないよ・・・家でも
燃やしたら放火魔で捕まるぞ」
「あと、なんでも凍らせることもできちゃうし・・・」
「クーラーボックスとかいらないからね」
「その他、いろいろできちゃうけど説明するの面倒くさい」
「ってことは、なんだよ・・・雲に乗って空飛んだりなんかして・・・あはは」
「できるよ」
「ま、まじでか・・・孫悟空か、おまえ?」
「おまえ・・・じゃなくって寧々って呼んで・・」
「あ、ごめん、寧々ちゃん」
「それにしても想像絶するな・・・」
「にわかに信じられんわ・・・怖いわ・・・怪異だわ・・・摩訶不思議だわ」
「そんなことより・・・ねえ、エッチしようよ・・・潤い欲しくない?」
「束の間の快楽欲しいって思わない?」
「エクスタシー分け合おうよ」
「仕事が優先・・・そう言うことは時間ができてから・・・」
「時間ができたら、ご飯食べてるか、うんこしてるか寝てるじゃん」
「今は私、女だから大丈夫だよ・・・好きなだけ抱けるよ」
「つうか、いくら女でも白蛇には違いないだろ?」
つづく。
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