第3話:俺は爬虫類はダメなんだって。

で、まあ、そんな訳で俺が余計なことしたせいで、蛇・・・ああ違う、蛇って

言ったら怒るからな・・・

だから俺が余計なことしたせい白蛇の寧々ちゃんは俺の家にすっかり納まって

しまった。


俺は爬虫類がダメだから人間になったままでいてくれるならと寧々ちゃんの

居候を許した。

でも、寧々ちゃんは自分でも言ってたとおり昼間っからでもエロいんだ。


もともと蛇・・・白蛇だから、なんだかクネクネしながら俺に絡みついてくる。


「あ、あのさ・・・仕事に集中できないんだけど・・・」

「そんなにべったりくっつかないでくれる・・・離れてくれる?」

「女の姿してたって無理だから・・・俺は爬虫類はダメなんだって言っただろ?」


「相手してくんないと寂しいもん・・・つまんないもん」


「じゃ〜白瀧大明神しらたきだいみょうじんへ帰れよ」


「やだ」

「なんでそやって白瀧ちゃんに帰そうとするの?」

「私のこと嫌い?」


「嫌いじゃないけどさ・・・だから今も言ったろ?爬虫類はダメだって・・・」


「慣れると平気だよ・・・噛んだりしないし」

「あ、エッチの時は興奮しちゃって噛んじゃうかもしれないけど・・・」

「でも心配いらないから・・・マムシとかハブみたいな毒なんかないからね」


「噛むのか?エッチの時・・・」


「だって、習性って言うか本能なんだもん」

「あ、それから、ひとつ言っとかなきゃいけないことがあるの」

「私ね、半年に一回くらい脱皮するからね、その時だけ白蛇に戻るから・・・ 」


「脱皮・・・ああそうか、でもそういうの押入れの中でやって」

「一切見ないようにするから・・・」


「私の抜け殻、少し財布に入れとくとお金が貯まるよ」


「まじで?」


「まじで、まじで・・・試しに宝くじ買ってみ?・・・絶対当たるから」


「ん〜まあ、脱皮した時ちょこっと皮分けてもらうわ・・・」


「信じてないでしょ・・・」


「しつこいようだけど・・・本当にもう白瀧さんには帰らないつもり?」


「帰らない・・・だって私、お兄さんのこと好きになっちゃったんだもん」


「おえ?・・・なにそれ・・・好きになっちゃったって・・・まじでか?」


「あ、そうだ・・・いつまでも、お兄さんじゃいけないよね」

「名前・・・なんての?・・・お兄さんの、な・ま・え・・・教えて?」


「俺の名前は「堂島 一郎どうじま いちろう 」って言うんだ。


「いちろう?」

「はて?・・・そんな名前の有名な人いなかった?」


「たしかにいるけど・・・1000年も封印されてた寧々ちゃんが知ってる訳ないだろ」

「知ってたら脅威だわ・・・」


「ん〜まあいい・・・じゃ〜・・・お兄さんのことイッ君で呼んでいい?」


「イッ君でもイッちゃんでも、なんとでも・・・」


「ねえ、イッ君・・・お仕事なんかやめて私とエッチいことしようよ」

「レロレロ、ペロペロ、ハメハメ、パコパコしようよ・・・」


「俺は仕事しなくちゃ食べていけないの、寧々ちゃんみたいに暇じゃないんだよ」

「それよりさ、なんで白瀧さんに1000年も封印されることになったんだよ?」


「それ知りたい?」


「大いに知りたいね・・・俺、そういう伝記的で古そうな話嫌いじゃないから」


「じゃ〜特別に・・・」


つづく。


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