第2話 百合になるために。

これはそう、私達が、出会ってすぐの物語。







「さくらちゃん、おはよう。」

「………うん、おはよう。」

私、風見 楓は、幼稚園のときにこの街へと引越ししてきた。

そこで出会ったのが、この可愛らしい少女の『秋風 桜』である。


座ったのが隣だったって言うのがいちばん大きいのだろうけど。



朝は一緒にバス停まで歩いて、バスに乗って、いつも会話ずっとしてて、段々と桜ちゃんも明るくなってきた。



そして、ようやく仲が良くなったと言えるようになった小学一年生の桜が降っている日。




「私、女の子が好きなんだ。」

と、唐突な百合報告カミングアウトをされた。

当然私は驚いた。



「え、えっ!?お、女の子!?」

「うん。」

「ぐ、具体的に………だれ??」

そんな興味が湧いてしまった。聞かなかったら、あんなしつこくなかったかもしれないのに。まぁ、後悔、先に立たずなのだが。



スッ、と私の方に指を指して、

「あなたが好き。そう、楓が好き。」

と自分に指を指してそう、言った。

「そ、そっかー。」

「付き合えない??」

「ごめん、今は考えられない。………でも、聞いて。」

「っ、な、なに??」

桜は涙目でそう言った。


『あ、私、人を泣かせたんだ。責任とらなくちゃ。』


と、馬鹿なように考えた。それが地獄の始まりだ。


「ご、ごめん!!私は!!考えることが出来ないけど、…………でも、約束しよう。2人の、私と、さくらちゃんとの、初めての約束。私は初めてする約束。………だめ??」

「う、うん。………する。」

「約束の中身は──────」








「うわああああああ!!?!?」

「わぁっ!?」



「…………きゃああああああああああ!?!?」

「わああああああああ!?!?!?」

しまった。2人してホラー映画の絶叫並に声を出してしまった。でも、流石にビビるわ。。まぁ、毎日なんですけどね。

「顔赤らめてどうしたの??」

「いや、昔の事を思い出しててね。」

「へぇ、珍しく自分から約束を出した時のこと??」


「う、」


「ん??」

「うるさいなぁ!!わかってるよ!!そんなの!!私だって桜に泣いて欲しくなかったし!!あれは迷ったの!!言葉の綾!!」

「え、あれ嘘だったの??」

「嘘じゃない!!嘘じゃないけどさ!!恥ずかしいじゃん!?」

「そーだねー。はずかしーねー??」

ほんとだよ。恥ずかしいよ。こんな私があんなことを言っただなんて…………。











「ご、ごめん!!私は!!考えることが出来ないけど、…………でも、約束しよう。2人の、私と、さくらちゃんとの、初めての約束。私は初めてする約束。………だめ??」

「う、うん。………する。」

「約束の中身は──────18!!」

「…………うん、堕とす。堕としてみせる。だから、しっかり??」

「うん、??」

「分かってるよ。堕とすから。」

「がんばってねー。」








はぁ、こんな私がこんな大胆なことを言えるだなんて………昔の私、タフすぎでしょ。


もう、そんな勇気ないなー。自分で言う勇気。


でも、もうしっかり隠さないと!!


ねぇ、桜は気づいてないかもだには気づかないでほしいけど私、桜のこと大好きなんだ中三の秋に堕ちてるよ??










というわけで、『百合物語』の2話目が出来ました。

タイトル募集中です。よろしくお願いします。

なんで名前が、桜と楓なのかを考えて頂くと面白いかも??あとは、なんで風??っていうのもヒントです!!がんばって風の中身を当ててみてください!!コメントで答えを募集してます!!

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天才美少女と幼馴染との百合物語 Diction @Diction

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