第4話 探偵の推理

 警察が下田の探偵事務所に飛び込んできた。「ビンゴです!」


 塩田の周辺関係を洗ったところ、塩田は三宅と金銭関係があったということが浮上してきた。


「これが塩田さんが熱烈なメッセージを送った理由だ」下田はソファーの隣に腰掛ける宮間にいった。「あとは三宅竿さんの財布を盗み(千円残して、品川まで余裕を取る。)、新幹線の送還制度に乗る。十分だから、一緒に乗れば間に合う。竿夫人が財布を渡すのが遅いと塩田は踏んだ」


 三宅竿さんがトイレに入ったのを見計らい、ドアを開け、何発か射撃。三宅竿は死んだ——。


 塩田セアにこの推理を聞かせると、塩田は項垂れて、「そのとおりです」といった。

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DAIHUGO〜新幹線窃盗殺人事件〜 沼津平成 @Numadu-StickmanNovel

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