第22話

その残酷な輝きを目の当たりにし、少年の脳裏にカリンの顔が浮かんだ。



そういえば家はもぬけの殻だった、



妹のフリージアの姿もなかった。



「カリンっどこ!?」



少年は手に持っていた服をギリギリと握りしめ、駆け出した。




あてがあるわけではなかったが、少年の本能が、ある力に反応していた。




額の中心からギュッと摘まれるような引力に引っ張られるように、色鮮やかな花々を揺らし、木々を薙ぎ倒して走っていると、




その足元に一瞬、見覚えのある幼い少女を見た。

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