第10話

「怪我してる人、来て」



フリージアの手当を終えた少年は、今まさに自分へ疑念の眼差しを向けるその他の子供達を振り返った。



しかし、その表情は変わることなく、子供達を一人ずつ観察すると、「いないなら良い」と短く言ってフリージアを抱え、崩れた遺跡の方へと歩いて行った。




「あ、待ってください!」




焦茶の髪の少女は妹を追いかけ、少年の後ろについていく。



その姿を、黒髪の少年が眉を寄せ、不愉快そうに睨みつけていた。

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