第15話

それはほんの数日前のこと………。



「あっ!/////いやっ…!そんなに入らない/////あぁ…!そんな無理矢理…いやぁ/////」



「朱殷さん暴れないで、大丈夫ちゃんと入ってるよ?ほら、分かる?」



「いぃ/////だめぇ、裂けちゃう〜!!」



「ふふ…朱殷さん可愛い♡でももう少し我慢して。すぐに良くなるから」



恋はそう言うと、片方の手で強く朱殷の体を押さえ付け、もう片方の手を朱殷の体に空けられた穴へと突っ込んでいく。



「うぅぅぅ…苦しい…」



「大丈夫、もうすぐ終わるよ?ちゃんと均等に慣らさないと綿が偏っちゃうから。もう少し我慢して」



そう言って恋は、朱殷の体の中の綿をトントンと慣らし、更に手芸屋で買ってきた綿を追加で詰め込む。



「あぁん/////さっき終わりって言った…のにぃ/////」



あられもない声を出す朱殷に、恋は抑えていた欲求がどんどんと堪えきれなくなってきてしまった。



「〜〜〜〜!!!!はぁはぁ…♡朱殷さんが悪いんだよ/////僕はただ、君に綿を入れてただけなのに…はぁ…♡君がそんな声出すから…!」



徐々に艶っぽく熱を帯びる恋の瞳を、朱殷は刺繍された真っ黒の瞳をうるうるとさせ、視線だけで懇願した。



すると恋は強く唇を噛んで、苦しそうに眉を歪めたが、



すぐに「そんな目で僕を見る君が悪い」と言ってその後も声を上げる朱殷の反応を楽しみながら次々と綿を詰め込んでいったのだった。

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