2.2 人力飛行機活動の変遷 (2.2.2)
2.2.2 人力飛行機活動への参加者の活動の推定
前項では参加者数の視点でデータを整理した。しかし、実際の活動についてはチームは存続し、かつ、書類審査で参加できていないチームも存在する。また26年の期間に鑑み、チームの活動の傾向についても関心があるところである。これらについても分析を試みた。
参加していなくても活動が継続しているチームについて、2つの手法により推定を行った。
・大会参加記録で登録番号同じチームを同一チームとして整理し、最初の参加年と最後の参加年の間もチームは存続していると仮定。
・また、最後の参加年の後でもネット等を通じて活動が確認(*)できるチームについても活動中と仮定。活動の内容は、鳥人間コンテスト以外の人力飛行機活動、鳥人間コンテストに関係するサークル活動とし、ドローン等の別ジャンルに入る航空活動は含まない。
(*チーム名にて検索を行い、活動の有無を確認した)
この方法により集計した数字を、2.2.1項のデータと比較する
(期間1)1998~2001 (参加T)44.5チーム(社会人48%、学生52%)
(活動T)56.8チーム(社会人45%、学生55%)
(期間2)2002~2005 (参加T)47.8チーム(社会人32%、学生68%)
(活動T)68.5チーム(社会人31%、学生69%)
(期間3)2006~2009 (参加T)46.7チーム(社会人24%、学生76%)
(活動T)67.0チーム(社会人24%、学生76%)
(期間4)2010~2013 (参加T)38.5チーム(社会人25%、学生75%)
(活動T)67.0チーム(社会人25%、学生75%)
(期間5)2014~2017 (参加T)36.0チーム(社会人26%、学生74%)
(活動T)66.8チーム(社会人24%、学生76%)
(期間6)2018~2021 (参加T)28.0チーム(社会人29%、学生71%)※
(活動T)54.8チーム(社会人24%、学生76%)
(期間7)2022~2024 (参加T)28.0チーム(社会人21%、学生79%)※
(活動T)51.0チーム(社会人24%、学生76%)
※この2区間はコロナ禍の影響と思われる参加チーム数の減少が認められる。
当然ではあるが活動チームは参加チーム数より多い。最大チーム数は68.5チーム(期間2、2002年~2005年)となり、最小チーム数は51.0チーム(期間7、2022年~2024年)となった(参加チームのそれぞれと同じ時期)。
粗い推定数ではあるが、上記の推移から分かることは大会参加チーム数が、58.6%に減少している事に対し、74.5%であることである。このことは参加チーム数には大会運営の意図があることを示唆していると思う。また学生チームと社会人チームの比率の推移については大きな差が無い事も分かった。
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