2. スカイスポーツと人力飛行機の環境の変化
2.1 全体についての過去の報告との比較
スカイスポーツも社会の一部であるので、時世の影響を受けた隆盛が存在する。日本においては80年代高度経済成長の影響であっただろうか、スカイスポーツの一大ブームといえる時期があったといえる。この状況については、現在も2件の東氏による報告により確認できる。(参考文献1,2)
これらの報告によれば、顕著な成長が認められた時代が確認できる。一時はスカイレジャー・ジャパン(1989~)というスカイスポーツの統合的イベントが各地空港で開催されていた(しかしながら2010年以後、開催されていない)。
参考文献2には1997年12月31日現在での各分野の統括団体の会員数、推定愛好者数、運航機数が含まれている。対して現在(2023年12月31日現在)の状況について、航空連盟の事業報告書(令和5n年度)に記載がある。これを比較すると各分野の状況が厳しいことが分かる。
日本航空連盟傘下各団体 │西暦│ 会員数│愛好者数│運航機数
─────────────────────────────────────
│日本気球連盟 │1997│約4700人│約10000 │421機
│2023│約1446人│約7000人│401機
│エクスペリメンタル航空連盟
│1997│約500人 │ 約250人│約183機
│2023│ 100人 │ 不明 │200機 (鳥人間含まず)
│日本自家用操縦士協会
│1997│約550人 │約12300 │不明
│2023│ 405人 │ 500人 │不明
│日本滑空協会
│1997│約900人 │約5000人│327機
│2023│ 592人 │ 2925人│332機
│日本模型航空連盟
│1997│約21000 │約20万人│不明
│2023│ 5540人│数万人と推定 │約6万機
│日本落下傘スポーツ連盟本部
│1997│約1000人│ 不明 │不明
│日本ハンググライディング連盟
│1997│ 92000人│ 80万人 │約1100型、2万機以上
│日本ハング・パラグライディング連盟
│2023│ 5990人│ 5990人 │1861型式
│日本マイクロライト航空連盟
│1997│ 5000人│ 8000人 │3196機
│2023│ 397人│ 570人 │ 470機
このように、事業報告書には各スカイスポーツ種目について情勢及び分析、トピックスの記載がある。人数面ではパラ・ハングを除き次第に低調となっている状況が見て取れる。分析によると、特に動力付き有人航空機の区分は、競技等の具体的な活動の実現が難しいことや高齢化の問題が相互的に縮小を進めていると思われる。
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