　筆者は学生時代に鳥人間コンテストの参加経験があり、また記録飛行に挑戦する人力飛行機に関する活動についてもサポートとしてかかわり、学生、社会人チームとの交流等を通じこの活動について観察してきた。現在、いくつかの鳥人間コンテスト参加以外の活動がおこなれていることを認識している。

　また、昨今は大学等で取り組める活動として紹介されるケースが増えており、大会参加を目的として進学するケースもあると聞く。ここで、一般にはあまり知られていないことであるが、鳥人間コンテストの参加は狭き門であるため、毎年継続して参加できるチームは限られているのである。短い青春の時に大会に参加できなかった場合の活動の在り方の確立が必要であるが、真剣に行われた議論については寡聞にして認識していない。その考察をする際のデータとなれば幸いである。

　加えて、参加者同士の交流の場としての活動は複数存在しており、その活動概要や期待されることについても整理したい。