第5話 シンゾウとエマ
「…ありがとう、おっさん」
「だから…おっさんをやめろおぉぉ!!!怒」
そのおっさんの名はシンゾウと言い、普段は大工をしているそうだ。
「…それよりジンゾウ、腹が減ったんだ...俺、」
「ジンゾウじゃねぇシンゾウだ!」
シンゾウが怒り散らかしているとどこからともなく若い女の声がした。
「そんなに怒ったらだめでしょう?"お父さん"」
「あぁ?お…おぅ、"エマ"」
シンゾウの娘である。彼女はバーンに近づくとこう言った。
「あなた名前は?…どこから来たの?」
「俺はバーンだ!よろしく!年は16になったばっかだ!"お前"は?」
「てめぇこのやろぉバーン!俺の大事な娘にお前呼びすなああぁぁぁ!!」
スパーン!!!
思いっきり履いていた中履きで殴られて痛そうにしていた。
そんな時に、
「ごめんくださぁ〜い!笑」
「きゃははっ笑」
二人の甲高い声で笑う男がやって来た。はるばる王都へやって来た山賊達のようだった。
「めんどそうなおっさんが増えたな!」
「「なっ!バーン!」」
大きな声で二人の男に言葉を放ったバーンにシンゾウとエマが焦って振り返る。
「てめぇ…俺たちゃあの大山賊!エルバ様の傘下だぞ!?」
「舐められちゃぁ困るなぁ、笑」
男たちは謎のコンビネーションで台詞を続ける。
「んー…でもぉ、エルバってやつなら俺が倒したぞ?一撃で、」
「「「「!!?」」」」
シンゾウとエマ、二人の山賊が言い表せない表情で驚く。
「くっ!舐めんな!」
そう言うと一人の山賊が剣で襲ってくる。
「よっしゃ!ネクスト〜…」
「まてバーン!」
バーンが技を放つのを遮るようにシンゾウが話しかける。
〜続く〜
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