第3話 大山賊・大男のエルバ
「ふんふふ〜んっ♪」
バーンは腑抜けた鼻歌を歌いながら夜道を進む。出身地であるフウリン村を抜け、王都の冒険者マスターギルドを目指す。
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この世界には、魔法ギルド、冒険者ギルド、鑑定士ギルドの3つの種類があり、これらのギルドの場合、地方にあるものはすべてマスターギルドと呼ばれる王都にあるそれぞれのギルドの管理下にある個人営業の場所が多い。もちろん自分でギルドを作ることもできれば、地方のギルドに所属したり、マスターギルド所属にもなれる。
魔法ギルドは、魔術師が所属するギルドの種で、冒険者ギルドに回復薬などを調達しているがその冒険者ギルドにはない高い回復力をもつ高級品や、特定の毒薬などの幅広い魔法具(主に杖など)・魔法薬が売っている。
冒険者ギルドは、冒険者(主に剣・弓を使う人)が所属するギルドの種で、武器が売っていたり素材の買い取り、クエスト発注などを行っている。上記の通り魔法ギルドからの安価回復薬も売っている。
鑑定士ギルドは、査定の難しい素材の鑑定や、冒険者(魔術師・魔剣士・魔闘士)の進級試験の手伝い(審査員)をしている。他にも近隣の街などには出張して鑑定することもあるそう。
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「ふん〜ふふん〜っ♪」
鼻歌を歌いまくるバーンに突然大きな斧が振りかざされた。
「げははっ笑」
バーンはひらりと斧をかわしたが、振動でバランスを崩してしまった。
「のぉわっ!」
「げはは、笑」
ドォン!!!!
地面がうなり始める。ものすごい衝撃とともにバーンは向かいの木へ吹っ飛ばされる。
「ゲホッ...」
血を少し吐いて倒れ込むバーンを大男は逃さない。
「げっはっは!笑おらぁ!持ちモン置いてけぇ!」
「くっそぉ!…誰だお前!」
「俺は大山賊・大男のエルバ様よォ!!!」
ズウゥゥゥン…
地面が大きく割れ、確実に致命傷だが、そこにバーンの姿はなかった。
〜続く〜
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