「中二の時。一個上の奴らの卒業式に爆竹ぶち込んで混乱してる間にアタマのグループ10人ボコボコにしたらしい。6人は重傷。4人は打撲」

「は！？」

兄貴がビールを口から吹き出している。

「それも、それをやったのは二人組のうちの一人でだ」

「え！？」

次の瞬間には俺もビールを吹き出していた。

「そんで去年の4月にボコられた一個上の奴らの高校の入学式には今度は違う方が殴り込んできて、残りの4人も重傷に仕上げられたらしい」

「獣だな……」

関心してため息をついている俺に

「でだ。爽大」

未來くんの表情が段々にやけていくのが分かった。

「ソイツらがいるのがお前の転入する藤堂中学」

「は……？」

口の中のビールが凄く苦く感じる。

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