第6話
「俺は任意で事情聴取されたけど知りませんで通した。俺が担任殴った時見てた奴いなかったし、担任診断書取ってなかったらしいんだよね」
「ぎゃはははは!馬鹿な奴!」
耐え切れずに吹き出した兄貴が未來くんの肩をバシバシ叩いて笑ってる。
「つーかそれなのに何でお前学校クビになった?」
兄貴に体を揺さ振られながら、未來くんが首を傾げる。
「バッキバキの顔地面に擦り付けて『頼むから転校してくれ』って土下座されちゃってさ。可哀想だから言う事聞いてやった」
「ぷっ!まじか!爽大もやるようになったな!ポスト謙心だな!」
「なぁ?」と同意を求めるように兄貴の顔を見る未來くん。兄貴はそんな未來くんに向かって首を振った。
「まだまだだろ。バレてるようじゃ。闇討ちにしろよ」
あーあ。これだから兄貴は狂犬なんて言われるんだよ。俺が『ポスト謙心』なら俺まで狂犬の道を進む嵌めになっちゃうじゃん。
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