第4話

「まぁ俺らといたらいつかは爽大もそうなるって信じてた」



未來くんと兄貴は、いわばこの溜まり場に集まるメンツのリーダーだ。



「でも謙心?なんで爽大は警察の世話にならねぇんだよ?担任のセンコー顔面骨折の重症だったんだろ?」



未來くんの言葉に「そういえばなんでだ?」とベンチに腰掛けながら兄貴が首を傾げた。



「あぁ、言ってなかったっけ?」



俺はビールケースに腰掛けて、未來くんの前にある小さな石油ストーブで手をこすりあわせて温めながら二人に口を開いた。

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