第27話 ガチるぞ!"ハローチャレンジ"! Ⅰ

朝の会が終わり急いで一時間目の教科書を準備して夏暉や爽秋が教室を出て中央階段に次々と来る先生達に挨拶をしていきポイントを荒稼ぎしている姿を見て私も教室を出るのだった。

中央階段に着くと夏暉が「遅かったじゃねぇか。」と言ってくるので「まあな、予定表とか確認してたからな。今夏暉はポイントどれくらいだ?」と聞いてみると「今俺は10ポイントぐらい。朝にしては良い方だろ?」と誇ったように言うので「そうだな。」と言うと爽秋が「今俺は11や。」と言いそんな会話をしていると一時間目の鐘が鳴るのだった。一時間目の授業が始まり社会の朗先生が来た。「はい、授業を始めます。号令」と言い五十分の授業が始まった。授業を聞いていると朗先生が「そう言えば今日はハローチャレンジですね。今回も皆さんは一位を狙っているんですか?」と聞いてきた。するとクラス会長が「もちろん、今回も一位ですよ。」とまだ始まったばかりなのに随分とした自信があった。「良いですね。今回も期待してますよ。」と朗先生は言い授業を終えるのだった。

一時間目が終わり私は夏暉のところに行き「次の授業って何?」と聞くと夏暉は急ぎながら「吉田!早く着替えてポイント稼ぐぞ!」と言い私は体育か…と心の中で呟き着替えて先生改めポイントを見つけに行くのだった。ポイントを一通り十分休みの間に稼ぎ終わり、寒いグランドで日向に当たっていると謙太がこちらに来て「今日も持久走だって。」と思わぬことを言ったので「ごめん謙太、それは私の聞き間違えか?」と言うと「聞き間違えでもなく今日は持久走だよ。」と地獄の持久走が始まるのだった。


体育の先生が「今日で最後の持久走です。三十五分全力で走りきってください。」とタイマーを押した。案外走ってみると軽快に走ることが出来た。タイマーが鳴り響き終了の合図と共にクールダウンの二分間の歩きが始まった。歩いていると楓斗がこちらに来て「お前いつ化け物みたいな体力なったんだよ。」と私が化け物?と疑問思っていると「いや何自分は一般人ですって言う顔してるな。」と言ってきたので「いや私しはただの一般人だ。」と言うと「なわけ、お前グランドを一周を三十秒で走る奴は人間じゃねぇだろ。」と言うので「いやそんな早く走れるわけないだろ。」と言うと爽秋がこちらに来て「おい吉田、お前速すぎるだろ。エンジンでも積んでんるのかよ。」とお前もか…と思いながら二時間目の体育の授業終わり教室に戻るのだった。


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