"変わらない日常と過ぎ去る日々" 四章(前編)
第22話 "変わりのない生活"Ⅱ
自分の部屋に戻り鞄を机に置いて椅子に座りスマホを手にとって時刻を確認する。四時半。前までは友とサッカーをしていた。そんな記憶がある。学校から帰ってきて五時半になったらサッカーバックを手に取りチャリで友と一緒に行った記憶が流れてくる。「受験勉強か……」と言葉を溢すと部屋の扉からノックの音が聞こえた。
「おーい入るぞ。」と言いながら依さんは部屋に入ってきた。「勉強中か~?」と質問をしながら私のベッドに座るので「ここ、私の部屋ですよ。」と言うと「べつに良いだろ。家族だし。」とそんな当たり前のことを言うので「いやそうですけど。」と私が言うと依さんは真剣な顔で「単刀直入に言う。お前は誰だ?」と私は少し動揺しながら「そんなこと知りませんよ。ただもう"昨日"を求めるのは止めようと思って。義母さん。"私は在りもしない時を生きて友と最後に過ごしたいだけなんだ。"」と本音を言うと依さんは少し微笑んで「そうか。優斗よ。私には言っていることは分からないが今お前の背負っている何かは私にも感じた。だから優斗"別れは告げられるうちに告げろよ。"」とそんな名言みたいなことを言うので「そんな名言みたいなこと言わないでくださいよ。」と私が言うと依さんは「そうか?こんな名言在っても面白いだろ?」と言ってくるので私は少し笑いながら「そうですね。勉強始めるので。」と言うと依さんは「はいはい。」と言いながら部屋を出るのだった。
自分の部屋で考え事をしていた。帰り道奏の話を思い出す。だけど奏とネオが姉妹だと今思うとなかなか納得がいかなかった。私とネオが出逢った時ネオは一言も奏の話をしていなかったぃ今思い返しても謎が深まるばかりなので私はこの事を考えることを止め鞄からノートを取り出し私の"未来"を考えるのだった。
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