第21話 "変わりのない生活"Ⅰ
帰り道に戻り、ふと奏とネオが姉妹なら何故奏はこちらに居るのだろうと私は思い奏に「奏、奏はどうしてこの世界に居るの?」と聞くと奏は少し悩んだ様子で「もう本当のこと話したからこの際言うね。私は天界に居てねある"迷う魂"が居るって言われて私はその魂の支えになれってお父さんに言われたから"ネオ"と話し合って私がこっちに来て"優斗"の傍に居るって誓ったの。優斗を探してこの時代に来たの。まあ私は守れなかったけどね。」と奏は少し悲しい表情をしたので私は「そんな気にする必要はないよ。私は奏と出逢えたことを誇りに思っているし。」と言うと「ありがとう。」と奏は微笑みながら言うのだった。
そしていつものように何気ない会話をしていると「優斗は道上りだったよね。私はこっちだからじゃあね。」と奏が言うので私は「ああ、"また明日"。」と言うと奏は急に思い出したのか別れ際に「優斗、お義母さんにはちゃんとお母さんって呼びなよ。限られてるんだからね」と小さな声で言ってきたので「分かってる。」と私は奏と別れて家を目指すのだった。
家に着くと玄関の扉を開けようと鍵を手に取り、開けようとすると既に玄関は開いていて誰か家に居るのかと恐る恐る玄関に入りリビングの扉を開けるとそこには疲れはてている依先生の姿があった。「あれ、今日依"義母さん"帰ってこないって言ってませんでしたっけ?」と私が聞くと「え、優斗今なんて私のこと呼んだ?あと今日朝早く帰ってくるって言ったじゃん。」と眠そうな声で依先生が言ってくるので「そうでしたっけ?」と私が言うと「いや優斗ごまかすな。急に"お義母さん"ってなんかあったのか?」と依さんこと私の義母が言うので「いや特に何もありませんよ。」と私は言いながら自分の部屋に向かうのだった。
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