""愛を探す" 二章(後編)
第13話 旅立つ親子
「ねえ信斗君、少し落ち着いたかな?あと君のもう一つの魂も落ち着いたかな?」とネオが言うと「私は大丈夫だ。信斗は平気か?」と私が答えると「うん、僕も平気。」と言うので「信斗君、最後にやり残したことはある?」とネオが信斗に聞くと信斗は少し悩みながら「最後にお父さんと手を繋いで歩きたい。」と言うので「そんなんで良いのか?まだ時間はあるんだぞ。」と私が言うと「ううん、これ以上お父さんと居るともう逝けなくなっちゃう気がして。それに今のお父さんは僕のお父さんと少し違うから。」い信斗が言うと「なら最後二人で歩いて来なさい。良い"優斗"、君はしっかりこっちに戻ってくるんだよ。"」とネオが言うので私は「分かっている。」と言いながら続けて「信斗、行こうか。」と言うと「うん!」と信斗は私の手を握るのだった。
信斗といざ歩いてみると何を話せば良いか分からなく何か言おうか悩んでいると「別に何か話さなくても良いんだよ。お父さんは昔から話すの苦手だったよね。」と言うので「ごめんな。でもきちんと話さないとな。」と私が言うと少し笑いながら「お父さんと逢った時、僕がお父さんに抱きついた時抱き締めてくれたの嬉しかったよ。だからもう良いの。お父さんは最後まで私のお父さんだった。ただ一つ心残りがあるとしたらお父さんとお母さんに親孝行出来なかったことかな。」信斗は握っていた手を離して私の目の前に来て「お父さん!今までありがとう!こんな僕を愛してくれてありがとう!最後に僕を抱き締めてくれてありがとう!ありがとうは良い足りないけどいっぱいありがとう!だから逝こうお父さん!進んでいこう!"僕たちの明日を信じて"」と手を差しのべて、その信斗の手を握ろうとした瞬間私の中から抜け出していく光があった。そおして抜け出した光はこちらに向き私に「ありがとう。」と言いながらその手をその光が掴んだ瞬間信斗とその光は消えていった。
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