第8話休日のお誘い

「ふぁ〜」


いつも通りゆっくりと伸びをしながらベットから体を起こすが寝ぼけていた頭が冴えてくると


「はっ!」


となり血の気を引くのを感じながらスマホの画面確認すると土曜日のAM8:30と表示してありほっと胸を撫で下ろす。


会社員時代も自力で起きれないので目覚まし時計で起きずに自然と目が覚めた場合遅刻の確定演出だった。


今日は一日特に予定的にはすることないのでこのまま一旦二度寝でもしようと目を閉じようとすると、


ピコン

とスマホから通知音が聞こえたのでスマホの画面を見るとレインという無料メッセージアプリにメッセージが一件届いてた。


リサリサ:よかったら今日出掛けない?


と表示されていた。

多分天王寺 理佐からレインだ。

てか昨日自己紹介したばかりなのに何で天王寺 理佐は俺とレインを交換しているのだろうか?


愛菜:えっと何で理佐さんは私のレイン知ってるんですか?


と俺は理佐の誘いへの返信よりも疑問に思ったことを返信して全く答えになっていない返信をした。


リサリサ:あーそれはね今の愛菜ちゃんが体に乗り移る前に私と愛菜ちゃん結構仲良かったみたいだったからレイン交換してるんだよ!多分他の人もレインも愛菜ちゃんスマホに登録されてると思うよ!(≧∇≦)


と可愛い顔文字共に返信が帰ってきたのでレインの友達欄を覗くと栞先輩と雄也の他にヒロイン組全員と桃の名前も載っている。


愛菜:事情はわかりました!


リサリサ:それよりさっきの私のお誘いにも返信してくれると嬉しいな!


正直、二度寝をしたいので断りたい気持ちが大きいが同じヒロインの体に乗り移ったものとして親交を深めるのもいいだろうし、なにより今日どうせ暇だし学生なので断る用事もないし受けることにする。


愛菜:暇なのでいいですよ!


リサリサ:やったありがとう!集合時間は12時で場所はあの噴水広場でいい?


愛菜:いいですよ!


噴水広場とは雄也とヒロインがゲーム内でよく使われるデートの集合場所のことだ。


それよりも今大事な事はどの服を着てから遊びに出掛けるかだ。


Jkといえば大人びた子が多いのでファッションも

しっかりした服装じゃないと流石にダメだろうん〜と唸りながら自室にあるクローゼットの中にある服を見ながらどんな服を着ればいいのかイメージする。


その後俺はネットでファッションJKで調べて画像を見ながらクローゼットにたくさん収納してある服を色々着ては鏡で確認を繰り返しそれから服装が決まったのは1時間後だった。


「よし!いい感じ!」


我ながらいい感じである。

鏡の前に立ち一回転する上は袖はふわふわのブラウスに下はミニスカ靴はトラックソールブーツという名前のブーツを履く俺にしては中々センスあるのではないだろうか?

まあーネットの服装の真似をしただけだが


準備にバタバタしているうちに統計を確認すると針は11時を指していた。

俺は急いでキッチンに降り軽く遅い朝食を済ませて11時20分には家を出発する。


近くの駅まで行き、街の方に行く電車に25分程揺られ集合場所の噴水広場の方に向かうとすでに

理佐は噴水広場のベンチに座っていた。


俺は足早に向かい


「ごめんなさい!待ちましたか?」


流石にずっと待っていたのであれば申し訳ないので謝っておく。


「いえいえ 愛菜ちゃんちゃんと時間通りですよ

ただ私が楽しみすぎて早く着いちゃっただけなので」


「じゃあいこうか!」


と立ち上がり元おじさん同士のお出掛けが始まるのだった。














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転生先は恋愛ゲーの中で 池田 春 @IKeDa1346

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