第3話

「春く~ん」


私たちは、手を振りながら叫びまくった。会場のみんなも叫んでいた。


ナイトの曲は、どれもすごくいい。ナイトは、みんなを楽しませてくれるし、3人ともかっこいいし、人気なのもすごくわかる。


「ママ~、今さ、春くんが手を振ってくれたよね」


「やっぱり、そうだよね?目が合った気がする」


すごく嬉しい。私じゃないかもしれないけど、勘違いかもしれないけど、嬉しい。


「晴輝くん、こっちに来ないかな・・・あっ♡晴輝くん来てくれた」



陽菜も晴輝くんに手を振りまくっていた。


「晴輝く~ん」


ライブも終わりに近づいて、いよいよアンコール。もう終わっちゃうのか。楽しい時間って終わるのが早いよね。もう少し同じ空間にいたかったな。楽しい時間は、あっという間に終わっちゃうよね。




「陽菜、帰ろうか」


「うん。今日も楽しかったね」


「楽しかったね。また行こうね」


それにしても帰りの電車も多いね。乗れるかな・・・


「陽菜、ちょっと休憩してから帰らない?電車も人が多いし」


「いいね~。じゃあ、ジュース飲みながら、しりとりがしたい」

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