第15話改装作業中の破壊神との出会い
「あー、ミロクちゃんの協力…というか…私の話を聞いてくれないし…」
「やっぱり、あの話断ろうかな?」
「でも、先生の可愛らしい上目遣いはヤバい!!」
「幼女好きの私にはたまらないわ♡」
樹奈の体は、まだ白濁した液体で汚されているいる。しかも、同じ女性の行為によって…
そう、ミロクにぶっかけられたミルクを洗い流して濡れたパジャマを着替えていた。
そして、樹奈は学校の準備をしつつ、この前のバイトの時のことを思い出していた。
サバゲー場での改装作業
「また面倒なこと引き受けちゃったよ…」
樹奈は手にしたドライバーを回しながら、静かにため息をついた。ここは地元で人気のサバイバルゲーム場「バレット・バトル」。老朽化した設備の改装を手伝うため、アルバイトの樹奈は店舗スタッフと共に作業に追われていた。
「よし、これで棚は完了だね。」
物資用の棚を組み立て終え、汗を拭いながら仕上がりを確認する。作業自体には満足していたが、正直言えば「体力的にきつい」と思う瞬間も多かった。
「これって、本当に私がやるべきことなの?」
最初は刺激を求めて始めたバイトだった。それが今では、「樹奈がいなければ店は回らない!」と言われるほどの頼られる存在に。
「責任感を感じるのは悪くないけどさ、もう少し気楽に働きたいよね…」
しかし、棚を見つめるうちに胸に湧き上がるものがあった。
「誰かの役に立つって、案外悪くないかも。」
小さな達成感に包まれ、樹奈の心は少しだけ軽くなった。
衝撃の出会い
「お疲れさまです~!」
ふわっと柔らかい声が響いた瞬間、樹奈は手を止めて振り返った。
「えっ…?」
そこには、身長130センチ台の、小学生と見間違うほど小柄な女性が立っていた。
ふわふわの巻き毛が肩で揺れ、ピンク色のワンピースに白いカーディガンを羽織り、リボンの付いたシューズまで完璧に可愛らしい。まるで絵本の中から飛び出してきたような存在感だった。
「もしかして…黒猫さん?」
彼女は小さな声で尋ねながら、ニッコリと笑顔を浮かべる。
「あ、あの…どちら様ですか?」
「私、星乃なゆたです。あなたの学校で美術を教えているの。今日は取材も兼ねてサバゲー場の写真を撮りに来ました。」
差し出された名刺には、確かに「星乃なゆた(美術担当)」と書かれている。
「学校の…先生?」
樹奈は困惑しながらも名刺を受け取った。相手は幼女にしか見えないが、38歳の教師らしい。
樹奈の心の混乱
「やばい、これは私が好きなタイプすぎる…!」
樹奈は心臓がドキドキと跳ねるのを感じた。普段は冷静を保つことを心がけている彼女だが、なゆたの可愛らしさに完全にやられていた。
「お仕事中にごめんなさいね。でも、黒猫さんの軍服姿、すごく格好良いって学校で評判なの。」
「そ、そうですか…?」
「ええ。特にポーズが素晴らしいわ!威厳があって、堂々としてて…」
キラキラと瞳を輝かせるなゆたに、樹奈は顔を赤らめながら視線をそらした。
「褒められるのは嬉しいけど…これ以上私を好きにさせないで!」
星乃なゆたの「熱中モード」
棚を眺めながら、なゆたは小さな手を胸に当て、うっとりとした声で呟いた。
「こういう場所っていいわよね…。物資がずらっと並ぶ感じとか、緊張感が漂う空気とか…。あのね、私、軍服とかヘルメットとか大好きなの!」
「えっ?」
突然の告白に樹奈は耳を疑う。
「それに、偉そうに指示する感じとか、命令口調もたまらなく好きでね…」
「…いやいやいやいや!」
樹奈は思わず後ずさりした。
「こんな可愛い見た目なのに、言ってることが完全に軍装フェチじゃん!」
なゆたはさらに目を輝かせて続ける。興奮がピークに達したのか、土佐弁に切り替わった。
「ほら、あれよ!『こっちを守れ!』とか『全員伏せろ!』とか、たまらんやか!こんなん文化祭で使わん手はないき!」
「えええ!?」
普段の可愛らしい雰囲気とのギャップが大きすぎて、樹奈は頭を抱えた。
モデル依頼
「黒猫さん、文化祭のモデルをお願いできないかしら?」
突然の提案に、樹奈は思わず聞き返す。
「も、モデルって私がですか?」
「ええ、あなたの写真をポスターにしたいの。それに、展示も計画しているの!」
小柄な体全体で情熱を表現するなゆた。その瞳は期待に満ちていた。
「い、いや、私なんかより適任の人が…」
「いないの!あなたじゃなきゃダメなの!」
なゆたは小さな手で樹奈の腕を握り、真剣な表情で訴えかける。
「…考えさせてください。」
完全に押し切られそうになりながら、樹奈はそれだけを言うのが精一杯だった。
帰り道の葛藤
作業を終え、帰り道を歩く樹奈はため息をついた。
「なんでこんなことになっちゃったんだよ…。バイトだけでも忙しいのに、文化祭のモデルなんて無理だって。」
そう自分に言い聞かせるが、なゆたの真剣な目が頭から離れない。
「いやいや、私は普通に働いて普通に生活したいだけだよ!」
それでも心の奥底では、「褒められるのも悪くないかも」と思ってしまう自分がいるのだった。
次への布石
改装作業を終えたサバゲー場では、なゆたが小さな体を目一杯使ってポスターの構想をノートに書き込んでいる。
「これで文化祭は大成功ね!」
彼女の視線の先には、軍服姿の樹奈の写真が飾られていた。物語は次第に文化祭へと進み、さらなる笑いと葛藤が描かれることになる――。
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