第12話ミロク、着せ替え人形デビュー!

特注制服と黒猫3姉妹


翌日、ミロクは黒猫3姉妹――亜依、すず、樹奈――に連れられ、制服専門店へと足を運んだ。JKモデルとしてデビューするため、彼女には特注の制服が必要だった。


店内を見渡すミロクの表情には、不安と期待が入り混じっていたが、一方の黒猫3姉妹はテンションMAX。まるでミロクを「着せ替え人形」にする機会を得たかのようなはしゃぎぶりだった。


「ミロクちゃん、早速試着室入って準備してな!」

亜依の指示に押され、ミロクは試着室へと促される。


「わらわが…このような狭い部屋で着替えを?」

戸惑うミロクに、すずがニヤリと笑いながら答えた。

「何言うとるとね?ここに入ったら、あんたはモデルさんたい!さっさと着替えんね!」


覚悟を決めたミロクは「うむ、モデルとしての役目を果たすのじゃな…」と小声で呟きながら、制服に袖を通した。


始まるフィッティングショー


試着室から姿を現したミロクを見て、黒猫3姉妹は一斉に歓声を上げた。


「えー!めっちゃ似合っとるやん、ミロクちゃん!」亜依が感嘆の声を上げると、すずも興奮気味に言う。

「銀髪のJKとか、ほんと憧れるばい!うちが着てもこうはならんっちゃけどね!」


「ほんと、ちょっと神々しい感じするだよ!」と樹奈も拍手をしながら笑顔を見せた。


鏡に映る自分の姿を見たミロクは、少し照れくさそうに「これが…JKというものなのじゃな…」と呟いた。


髪型チェンジで魅力アップ


だが、黒猫3姉妹はこれでは終わらなかった。


「次は髪型やな!ロングヘアやし、ポニーテールがええんちゃう?」亜依が提案すると、すずがさらに乗り気になる。

「そんでカチューシャとかつけたら絶対可愛かろうね!」


「え、わらわに…そんな飾りを?」ミロクが戸惑う間もなく、すずは手際よく彼女の髪をまとめ、ポニーテールに仕上げる。


「ほら、見てみんね!めっちゃ似合っとるばい!」すずが得意げに言うと、鏡を見たミロクは驚きの表情を浮かべた。

「わらわ…可愛い…のか?」


「めっちゃ可愛いわ!ほんま似合いすぎやで」と亜依も大満足の様子で頷く。


小物コーデで仕上げる


髪型が決まると、次は小物とアクセサリーの出番だった。


「イヤリングとか試してみよ!」樹奈が差し出したイヤリングを恐る恐る耳につけるミロク。

「ほう…これが耳に飾るものか」


「リボンもつけたらもっとJKっぽいばい!」すずがピンクのリボンを制服に結ぶと、ミロクの姿はさらに華やかになった。


鏡の中の自分を見つめたミロクは、思わず呟いた。「これは…夢のような装いじゃな!」


「やっぱ、銀髪にピンクは最強だらね!」と樹奈も満足そうに頷き、亜依も「ほんまに絵になるわ。やっぱ選ばれた菩薩は違うな~」と感心しきりだった。


ミロク、完成


ついにすべての準備が整い、ミロクは黒猫3姉妹の手で完全に「JKモデル」として仕上げられた。鏡の中の自分に微笑みながら、少し照れた様子で彼女は言った。


「皆のおかげで、わらわは見違えるほど美しくなったのじゃ!これなら迷える子羊たちも救えるじゃろう!」


「こんなミロク様ならフォロワー爆増間違いなしや!」すずが自信満々に言い、亜依も「じゃあさっそくSNSに写真アップしてみよか!」とスマホを取り出した。


「ミロクちゃん、ちょっとポーズ取ってみ?」亜依の指示に、ミロクはぎこちなくも真剣にピースサインを作る。


「それ古いやで!もうちょいナチュラルに笑ってみ?」亜依がアドバイスすると、ミロクは照れながらも柔らかな笑顔を浮かべた。


黒猫3姉妹は「最高傑作」を完成させた達成感に浸りながら、ミロクの新たな一歩を祝福した。


第3部・終わり


次回、第4部では、ミロクが「JKモデル」としてのデビュー配信を行い、さらなる騒動が巻き起こる――!

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