第2話 閑話休題(ミロクちゃんの記憶)
昔々、インドの「パーラダ王国」に「ハラマダツ王」という王様が住んでいました。王様のそばには「とても賢い大臣」がいて、その大臣にある日、女の子の赤ちゃんが生まれました!
その赤ちゃんは、まるで金色のように輝く肌を持っていて、誰もがびっくりするほど美しい顔立ちをしていました。大臣はその子を見てとても喜び、この子がどんな女の子になるのか占ってもらうことにしました。
占い師さんが赤ちゃんを見てこう言いました。「この子は、とても頭が良く、たくさんの人を助ける立派な人になるでしょう!」大臣はますます喜んで、その子に「ミロク」という名前をつけました。
ミロクはどんどん大きくなり、周りのみんなからも愛される優しい女の子に育ちました。勉強も得意で、知恵があふれる子だったので、村の人たちはみんなミロクを頼りにしていました。でも、大臣はミロクが周りから羨まれて、何か悪いことが起こるのではないかと心配しました。そこで、ミロクを象に乗せて、こっそりおじいちゃんの家に送りました。
おじいちゃんはミロクを温かく迎え、まるで自分の子どものように育てました。ミミロクはさらに頭が良くなり、まわりの大人たちも「ミロクちゃんは本当にすごいね」と感心するほどの賢い女の子に成長しました。
ある日、ミロクは「ブッダ」というとても優しくて賢いお坊さんがいることを耳にしました。ミキンは「ブッダ様に会ってみたい!」と心から思い、自分の友達と一緒にブッダに会いに行くことにしました。
ブッダに会ったミロクたちは、彼の話を聞いて心が温かくなり、「私たちもブッダ様のように、たくさんの人を助けたいです!」とお願いしました。ブッダは微笑みながら「よく来ましたね」と迎えてくれて、いろいろな教えを伝えてくれました。ミロクもその教えを心から学び、立派な人として成長していったのです。
そしてその頃、ブッダのお母さんである「マハバカハ」さんは、ブッダが出家したときに特別な金色の布を織って、ずっと大事にしていました。「いつかブッダにこれを渡したい」と願っていたのです。
ある日、ブッダに会えたマハバカハさんはとても嬉しくなり、その金色の布をブッダに差し出しました。けれどブッダは、その布を周りのみんなに分けてほしいと言いました。弟子たちは「いえ、私は大丈夫です」と遠慮しましたが、最後にミキンがその布を受け取ることになりました。
ミロクはその金色の布を身につけ、ブッダと一緒にいろんな町や村をまわりながら、人々に優しさと平和の大切さを伝えていきました。こうしてミロクは、いつも輝く金色の布を身につけながら、たくさんの人に愛と知恵を届ける立派な女性に成長したのでした。
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