投資ことはじめ
何のあてもなく考えもなく定年退職してしまった。一応、役人だったので官民人材交流センターに再就職のエントリーを済ませて半年程度ゆっくりしてから、どこかに再就職しようと考えていた。
ついでに役所勤めで手にできる資格である行政書士にも登録してみた。行政書士が扱える手続きは国地方あわせて1万以上の許認可手続きがあって真面目に取り組めば多少の報酬は得られそうである。
そんな活動に加えて本屋で何気なく手にしたのが投資の本だ。
Why Japanese people !ってテレビで騒々しく叫んでいる外国人タレントの本だ。
簡単に読めそうだ。
彼がテレビで投資の有効性について、真面目に語り、資産を増やすことに取り組んでいるというかすかな記憶があったので、彼の本を読むことにした。
知識は何でも本から獲得するのが昭和流である。
彼の本から、要するにインデックス・ファンドでアメリカのS&P500に資金を投資信託で積んで長期投資すればよいと単純化して理解した。
NEC株で含み損を抱えている身とすれば、個別株で冒険はできない。
その後、「投資の超基本」という本から、NISAという非課税制度があることを知る。定年退職者なのでつみたてNISAではなく一般NISAの120万円の枠の活用をしよう。
そこまでふわっとした投資方針決めて、さてどうするか、投資信託といえば、信託銀行だろう。
駅近くに三井住友信託銀行があったな。
ちょっとそこで時間つぶしついでに情報収集してくるか。
思いついたとたんくだんの信託銀行へ予約もなく行ってみる。素人があれこれ考えるよりも行動あるのみだ。
コロナの影響で予約がないと入店できないかとも考えたが、平日の昼間でもあり、空いていたので20分程度待ってから相談ブースに入ることができた。
2022年4月下旬の頃だ。
応対してくれたのは親切な20代の女性行員だった。
感じのいい人なのでついつい話し込んでしまう。
口座開設しないと投資信託はできないことが判明したので、早速開設手続きを済ませる。
退職金の預金を勧められたが、わずかな金利でお金を寝かせておくのももったいないという本心を隠し、今後の検討課題として、一般NISAの枠120万円を一括でS&P500に投入することを即決した。
番号で表示すると「55312179」である。これをGoogleで検索すれば過去から現在の価格変動を確認することができる。
長期でみれば右肩上がりだ。とりあえずやってみよう。
上空5,000メートルから飛び降りるような、ナイアガラの瀧に飛び込むようなそんなアドベンチャーな高揚感が心臓からドクドクとわきあがってくる。
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