投資は闘志・透視・凍資だ!
@ICHIRYU-SHOKO
プロローグ
NISAっていう単語を知ったのは2022年4月のことだ。
それまで投資経験はほとんどない。
ほとんどってことは少しはあるのかと自問すると苦い経験がある。
ITバブルのころだ。
結婚して数年たち生活リズムが落ち着いたので投資でも始めてみるかと軽い気持ちで株を買おうと思ってしまった。
一生のうちに株式投資経験もなく死ぬのも何かもの足りないなという思いもあった。
多少の貯えもあったのでIT企業の株を買おうと日本経済新聞の株式欄をながめていたら、富士通が当時の購入価格で500万円に跳ね上がっており、対して同業のNECは200万円程度で買える状況であった。
当時の素人の知識ではNECはパソコンで天下をとったこともある企業であるし、富士通が500万円ならNECも同程度まで跳ね上がるだろうと思い、早速、証券口座をつくり、NEC株を200万円で購入したのである。
予想通り間もなくNEC株は400万円まであがった。ところが何を思ったか、当時本業が忙しかったこともあり、売り逃してしまい、あれよあれよと300万円になり、やがてあっという間にITバブルが崩壊し、50万円を切るまで下落し、含み損を抱え、以来、わずかな配当を得て300年かかって元本を回収するかと鷹揚に考えることとし株式投資を封印してきたのである。
さて、2022年3月定年退職を迎えることとなった。再任用で働く気持ちは萎えていたので思い切って退職することにした。
手元には多少の貯えと退職金がある。老後2千万円問題が話題になっていたが、それよりは多少余裕がある。
ここで投資に関心が向くことになる。自分に投資のセンスがあるはずもないが、何かをやらなければ年金受給までの5年で貯蓄を減らしてジリ貧となることは明らかである。
こうして投資に目覚めた定年退職素人投資家の悪戦苦闘する状況を赤裸々に記しておくのも一興であろうと考えたのだが、ご興味があれば、しばしおつきあいいただければ幸甚である。
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