私、多分王子様に気に入られました

使用人「皆様、お食事のご用意ができました」


まってましたっ!今日私が一番楽しみにしていた、「夕食会」席は事前に決められている、お父様から渡された紙に書いてある番号の席に座ればいいらしい

使用人に案内され、会場へと案内される、そして紙の番号を見てその席を探す


クリスリア「かなり若い数ね、あっ、あった」


数は8、端っこの席だ、


クリスリア「…?」


ほかの席はイスが4つ、だが、この席は5つ、

イヤーナンデダローナー


クリスリア「まさか…ね?」


全員席についたあと、とある人物、まぁお察しの通り、あのエレン王子が入ってきた、そして、私の席の方へと近づいてくる、


エレン「さっきぶりだね、君の名前を聞いてなかったから、話す機会をと思ってね」

クリスリア「そのためだけに、私の隣の席にわざわざ来てくださったということは、私と名前の話以外も話したいように見えますが」

エレン「うん、僕は君に興味が出た、」


私と同じ席に座っている人は、大人も子供も驚いた表情をしていた、んまぁ、そりゃそうだろうね、


エレン「食事をしながら話そう、でもまずは名前を聞かせてくれないか?美しいお嬢様、」

クリスリア「…クリスリア・アーガストよ」

エレン「アーガスト家のご令嬢でしたか」

クリスリア「ええ、そうよ」

エレン「ひとまず食事を始めましょう、テーブルの皆様、乾杯」


ぎこちなく乾杯の宣言をすると、他の席もそれに乗って乾杯をする、


クリスリア「私とは、どのようなお話をしようと?」

エレン「なに、君のことを話してくれるだけで構わないよ、趣味、というか君の好きな物や事を教えてくれないか?」

クリスリア「私の好きなこと…ですか、私の家の庭師と、お昼を共にすることが、私の最近の好きなことですね」

エレン「庭師と…素晴らしいですね、」


うーん…あんまり関わり持ちたくないのに…これじゃ話さないと


エレン「他に好きはあるかい?」

クリスリア「…あれですかね、一人旅には、少しだけ憧れがあります」

エレン「珍しいですね、」

クリスリア「えぇ、いつかしてみたいです、」


そう、私は自由な一人旅がしたい、だからいつか、あの家から去ることが目標なのだ


エレン「面白い方です、私はあなたのことが、とても気に入りました!」

クリスリア「うぇっ!?」


まじかよこの王子様、今の話を聞いてどこに気に入る要素あった?




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