第13話  トキくんの覚醒?


新オリが無事に終わった5月のこと。私とうみ先生は、放課後の廊下で話をしていた。



「結局、倉掛さんに押し付けることになっちゃたわねぇ。ごめんねぇ」

「いえ、これも学級委員の仕事だと思って頑張ります!」


「ありがとう。私も後で加勢に来るから、それまでは一人で頑張ってね」

「はーい」



「じゃあ後で」と歩くうみ先生が、振り返って私を見る。ジロジロ見た挙句「うーん?」と唸っていて……。な、何か私に付いてますか?先生……!



「うみ先生?何か……?」

「あら、ごめんなさいね。いやね、倉掛さんってオリエンテーションの時にすごく気合い入れてたじゃない?あの気合いは、もういいのかなって」

「き、気合い……ですか」



新オリの時の私は、お化粧も髪型も、しずかちゃんの手で可愛くして貰っていた。だけど今は、入学した時と一緒の格好。前の私に戻っている。といっても、髪の毛だけは少しずつアレンジを練習してる。


だって……トキくんがくれた髪ゴムを、可愛く使ってあげたいんだもん。



「その〜オリエンテーションの時は……ま、魔法みたいなもので」

「あら、じゃあシンデレラみたいに魔法が解けちゃったのね」

「そ、そんなところですかね!」



当然、揶揄だって分かってくれてるだろうけど……。うみ先生は興味があるのか、更に私に近寄って尋ねてくる。



「で、魔法にかかってた時。何か得たものはあった?」

「得た……もの……?」


「人でも物でも想いでも――何でもよ」

「(想い……)」



振り返ると……確かに、あった。私がトキくんを好きだと、改めて気づく事が出来た。



「収穫……ありまくりです……っ」

「キャー!いいわね、青春ね!」



持っているファイルをバシバシと私の腕に当てるうみ先生。なぜ当事者の私よりも、うみ先生の方が顔を赤くして興奮しているんだろう……。



「倉掛さん、魔法が解けたからって怯む必要ないのよ?」

「へ?何の話を、」

「また何かを得たかったらね、また自分に魔法をかけたらいいの。そうしたらきっと、良い事が返ってくるからね♪」



「じゃーねー!」と、言いたいことだけ言って、去っていくうみ先生。いつもよりもご機嫌なのは明らかで、廊下をスキップして通っていた。



「うみ先生……今、恋してるのかな?勢いがスゴすぎて訳分からなかったけど……でも、やっぱり良い先生だなぁ」



相談に乗ってくれたって事だよね?一応……。



「うん、そういうことにしておこう」



ガシャンと、掃除用具が入ったバケツ一式を揺らす私。それを持って向かう先は……学校隣接のプールだ。



◇遡ること30分前◇



ある日のホームルーム中に、うみ先生がポツリと呟いた。



「そういや、この学校って体育の授業でプールはないんだけど、なぜか水泳部はあるのよねぇ。で、私が水泳部の顧問なんだけど……プール掃除、どうしようかしら〜」

「「「(やりたくねー!)」」」



クラスの全員が全員、まるで訓練したかのような揃い具合で、瞬時に下を向く。自分だけは指されませんようにと、手を合わせる子もいたり……。



「あら〜困ったわねぇ」



入学式の日以来の静寂ぶりに、うみ先生も困ったように頬に手を当てていた。



「(うーん、もしも、しずかちゃんとか大橋くんが掃除当番に当たったら、どうしよう……。トキくんだって、毎日助っ人で忙しいのに……掃除してる暇なんて、ないよね?)」



かくいう私も、俯いていた一人……。だけど、帰って何もする事がない私と、部活もちの皆とでは、忙しさがまるで違う。大事な部活を休むって……嫌だよね?隣の大橋くんをチラリと見る。すると俯いた者同士、バチッと目があった。



「(今動くと当てられるよ!ステイ!)」

「(ス、ステイ……!?)」

「(いーから!シーッ!)」



小声で注意してくれた大橋くん。すると、その声にこそ、うみ先生が反応してしまった。



「じゃあ大橋くんに頼もうかしら!男の子だし力もあるし、筋トレになると思うのよねぇ」

「げ!?」



大橋君と決まった瞬間、皆が「よかったー」と言いながら顔を上げた。しずかちゃんも「ラッキー」と手を叩いて喜んでいる。でも、私は……。



「お、大橋くん!私のせいだよね、ごめんね!」

「いやいや、俺の運が悪かっただけだってー。砂那ちゃんのせいじゃないし。それに、新オリの時に全然手伝わなかった償いだよ。頑張ってくるわー!」

「(でも……)」



大橋くんの足元を見る。するとそこには、部活用のカバンがあって……。そう言えば、もうすぐ新人戦って言ってたっけ?本当は、一日でも多く部活に出たいんじゃないかな……。



「(……よしッ)」



うみ先生が「じゃあ解散~」と言った時に、勢いよく手を挙げる。



「あら、倉掛さん?どうしたの?」

「せ、先生……あの……大橋くんがヒドイ腹痛です!!」


「「「「え」」」」



私の周りにいる大橋くん、しずかちゃん、トキくん――そしてうみ先生までもが、唖然とした。あまり信じてもらえてないので、私は大橋くんの背中を思い切り押して「ほら!こんなに痛がって背中を丸めてます!!」と主張する。思ったよりも大橋くんは体が硬かったらしく、私が無理やり曲げた背中を指さして「痛いイタイ!!」と叫んでいる。「あら、本当に痛そうね」とうみ先生。



「じゃあ他の誰かに頼もうかしら?え~っと」



先生が教室内を見渡した時に、クラスの皆がザワっとどよめいた。また恐怖のロシアンルーレットが回るかと思うと、ドアの近くにいた子は恐怖のあまりに逃げ出している。大橋くんで丸く収まっていたのに、蒸し返した私が悪い。


だから、ここは……



「わ、私が……やります……」



私の言葉にしずかちゃんが「もー」と呆れ、後ろのトキくんが「え」と驚いた声を出していた。私だって「もー」も「えー」も言いたいけど……でも、自分で蒔いた種だから仕方ない。隣で大橋くんがギャイギャイ私に抗議をしてくるけど、耳を塞いで聞こえないふりをした。



◇回想終了◇



ということで、見事にプール掃除当番になった私は、バケツを持って一人でプールにやってきた。しばらく使ってなかったってことだけど……うん。確かに汚い。



「けど、苔だらけじゃないのが幸いかな。一旦水を入れて、汚れを擦ってゴミを集めれば……使えるようになりそう!」



ジャージに着替えて、やる気は満々!

今日一日で、終わらせてみせるぞー!!


と思ったけど、あれ?

プールに水って、どうやって入れるの?



「ここ?いや、違う。ここかな?」



見つけた蛇口を手あたり次第に触る。そして水が出てくる箇所を確認したり……だけど、一向に水は出なかった。



「ん~ダメだ!なんで出ないのー!」



バタッとプールサイドに転げる。今まで日光にあたっていたそこは、かなり灼熱になっていて……秒で飛び起きた。



「あぶな……干からびてミイラになるかと思った……」



自分が情けなくて、ため息交じりに呟いた――その時。



「困ってるだろうと思った」

「え――」



真横から声がする?

見ると、フェンス越しで私をみているトキくんがいた。



「トキくん!?」

「うん。掃除は大丈夫?」

「な、なんとか……?」



明らかにバレるウソを言った私を、トキくんは笑いながら見透かした。そして「ちょっと離れて」とフェンスをガシャガシャと登り始めた。



「え!ちょ、トキくん!危ない!」



だけど心配する私をよそに、トキくんは軽い身のこなしで高さのあったフェンスを軽々と乗り越えた。そして、まるで翼でも生えているかのように、綺麗な着地をして見せる。



「か、鍵……空いてるよ?入口の……」

「うん。でもこっちの方が早い」



しれっと言ってのけるトキくんに、笑いがこみあげる。



「ふふ、そうだねっ」



トキくんって、物静かな感じがするけど、こういう大胆なこともするんだ。なんか、ギャップがスゴイ……っ。



「今日は何の部活の助っ人してるの?」



するとトキくんはムスッとした顔をして「サッカー」と低い声で言った。



「え?じゃあ大橋くんと一緒?」

「うん。だから……。うるさいから逃げて来た」



手でパタパタ顔を仰ぎながら答えるトキくん。よく見ると、頭から汗が流れている。持っていた自分のタオルを「まだ使ってないからどうぞ」とトキくんに渡す。



「でも倉掛さんも使うでしょ?」

「いいの。私、昔から汗かかないし!」



盛大なウソを言ってしまった……。どちらかと言うと、皆より汗をかきやすいんだけど……。でも、汗が冷えてトキくんが風邪ひいてもいけないしね!



「……そうやって何でも他人優先なの、スゴイと思う」

「え?」


「大橋も、改めてお礼言っておいてって、さっき俺に言ってた」

「そっか……うん。私でも役に立ったなら良かった」



大橋くんは、私が代わりに掃除当番になった時に「俺がやる」ってひかなかったんだけど……私がどうしても譲らなかった。だって、部活に出てほしかったから。サッカーを、頑張ってほしかったから。


するとトキくんは、少し声のトーンを落として「その言い方は違う」と言った。聞き返すと、どうやら私がさっき言った言葉の中に不満があるようだった。



「倉掛さんはすごいのに、倉掛さん自身がそう思ってない。さっき”私でも役に立ったなら良かった”って言ったけど……私でも、なんて言い方はダメだよ。誰にでも出来ない事を倉掛さんはサラッとやってのけちゃうんだから」

「そ、そんなこと……」


「ほら、そういうところ」

「あ……」



思わず両手で口を押えた私を見て、トキくんはクスッと笑った。そして笑いながら「俺には分からないかも」と言い、私の手からタオルを取る。「ありがとう」と私にお礼を言ってくれるトキくんの瞳は、どこか遠くを見ていた。



「分からない、って何が?」

「倉掛さんみたいに、誰にでも底なしに優しくすることは出来ないってこと」


「かいかぶりすぎだよ……トキくんは」

「そんなことない。だって――」



今まで遠くを見ていたトキくんは、射抜くように力強い視線で私を見つめた。どちらかと言えば、いつも柔らかな目をしているトキくんだったから……また、ギャップで心が跳ねる。


だけど、私が本当にドキドキするのは――ここから。



「俺にはないものを持っている倉掛さんだからこそ、気になる。目で追ってしまう。そして――惹かれるんだ」

「惹か……え?」



今、なんて?


ボンと、サッカーボールが蹴られる音がする。ホイッスルも、部活の数だけ音が溢れてて……。でも、いつまでも私の耳に残るのは、さっきのトキくんの言葉。



「(惹かれるって……友達として、ってこと?いや、それでも充分恐れ多いんだけど……!)」



上手い返し方が分からない。友達として返せばいいんだよね?それとも……ねぇ、トキくん。トキくんは、どういう意味を込めて言ってくれたの?



「(……よし)」



いっそ聞いてしまおう――そう思った時だった。



「ねえ、倉掛さん」

「は、はい!」



トキくんの瞳とぶつかる。ドキドキする私とは反対に、トキくんは少し余裕そうな笑みに見える。そして「手を出して」と言いながら、トキくんはまず自分の手を私に伸ばす。



「手?手をどうするの?」

「ん、こうするんだよ」



ギュッ



「(に、握ったー!?)」



前触れもなく、私の手はトキくんの手に包み込まれる。私の心臓は手にあるのかってくらい、手の血管がズクズクと唸っているのが分かる。こ、こんな脈を悟られるのは、恥ずかし過ぎるのですが……っ。


するとトキくん。私の真っ赤になった顔を見て「プッ」と笑った。



「な、なに……っ?」

「いや、ごめんね。さっきタオル貸してくれた時に、汗をかきにくいタイプだって言ってたから……本当かなって、手を触って確かめたんだ」

「(こ、小悪魔……!)」



私の手を必要以上にギュッギュッと握るトキくん。私の汗は手だけでとどまらずに、髪から首からドンドン落ちてくる。トキくんは、そんな私の状況を知ってか知らずか……



「タオル、返してほしい?」



と、私のタオルに唇をあてながら尋ねる。ふ、拭いてるだけよね?顔の汗をふいてるだけよね!?


今日のトキくんが妙になまめかしくて、ちょっとのぼせてきた私……。よく見ると、トキくんも少し汗をかいているのか、シャツが肌に吸い付いている箇所もあって……。筋肉や普段見えないところも肌色に見えて……。


恋愛経験ゼロの私が、こんな色気に耐えられるワケがなかった。



「た、タオル……返して、ください……」



頭から湯気が出そうな私を見て笑ったトキくん。私の頭にぽトンとタオルを置いて、ワシャワシャと髪から顔から首から……順番に拭いてくれる。



「じ、自分でするからいいよ、汚いよっ」

「いい。させて。ホラ、首とかどこに汗がついてるか分からないかと思って」

「~んッ」



髪を括っているから、うなじが丸見えで……。そこにいきなりタオルで拭かれたら、ビックリしちゃって変な声が出てしまった。「ご、ごめん!今のは、」と振り向くと、なぜかトキくんが赤くなっている。



「……ごめん。意地悪、しすぎた。まさかブーメランになって返ってくるとは思わなかった」

「ぶ、ブーメラン……?」


「いや、その……反省、しています」

「(急にしおらしくなった。かわいい……)」



トキくんのなまめかしい雰囲気は、風船の空気が抜けたようにいなくなって……。そしてトキくん自身も、力が抜けたようにその場に座った。



「恥ずかしい……ごめんね。俺、倉掛さんを助けようと思ってここに来たのに」

「え、そうなの?」


「うん。だって、絶対一人じゃ大変だって。この広さ」

「確かに……」



いくらうみ先生が後で合流するといっても、あまりに広いプールだ。100メートルある。



「一日じゃ無理かもしれないけど、一緒にがんばればなんとかなるよ。プールに水を入れようとしてたんでしょ?」

「そ、そうなの!でも入れ方が分からなくて……」

「こっちだよ。来て」



すくっと立って歩き出すトキくん。もういつものトキくん……なんだけど、さっき握られた大きな手の感触が忘れられなくて……。



「と、トキくん!」



私は咄嗟に、その大きな手を、また握ってしまった。「え」と言った彼の顔は、ビックリしていて……。プールサイドの熱にあてられたか、はたまた――夕日も手伝って、顔がかなり赤みを増していた。



「あ、あのね、トキくん……っ」

「うん……」



な、何もいう事が決まってなかった!どうしよう、何を言おう……!?えーと、えと、えっと~……………あ!!



「こ、今回も助けられたから、その――お礼!お礼をさせて!」

「え、お礼?」

「そう!」



自分で言っといてなんだけど、この前から私「お礼マン」になってない?ハチマキ作ってくれた時も「お礼させて!」てパジャマ買うのに付き合ってもらってたし……。


あ、そうだ。



「今回こそは、トキくんの願いね!私のしたい事じゃなくてトキくんのしたいこと!」

「俺の……したいこと。本当に、いいの?」

「うん。なんでも!」



胸をドンと叩いて「どんとこい!」とアピールする。トキくんが笑ってくれるかと思いきや、私の方を見てもいなくて……。また顔を赤くして、体に似合わない、小さな声で囁いた。



「名前……名前で呼びたい。倉掛さんのこと」

「へ?名前?」

「うん、ダメかな……?」



視線をそらして、モジモジした雰囲気のトキくん。反対に私は、そんなことでいいの?と拍子抜けする。



「いいよ!絶対、いいに決まってる!」

「え、ほ、本当?」

「うん、だって私だってトキくんって名前で呼んでるもん」



ニコッと笑うと、トキくんの顔も綻んだ。まるで一世一代の代告白をしたかのような満足顔だ。


そ、そんなに名前で呼びたかったのかな……?もしかしてトキくん。クラスの皆ともっと仲良くなりたいのかも。それで名前呼びをして、距離を縮めていこうとおもってるのかな?


トキくん……健気だなぁ。本当にいい人。



「トキくん、あのね」

「うん」


「きっとしずかちゃんも、大橋くんも他の皆も、トキくんに名前で呼ばれたいって思ってるよ?」

「……へ?」


「え?」



トキくんの幸福感ある顔から一遍。寝耳に水――といった、ポカンとした顔をした。



「皆で名前で呼び合いたいんだよね?」

「いや、ちが、」


「遠慮しないで!ほら、大橋くんだって私のこと名前で呼んでるし!」

「……」


「皆で名前で呼び合えば、私たちもっと仲良くなれるよね!そうしたら、学級委員としてもとっても嬉しいよー」



と、本当のことを話しただけなんだけど……みるみるうちにトキくんの顔は疲弊していって……。私が喋り終わる頃には「はぁ」とため息までついていた。



「え、と、トキくん?」

「鈍感とは思ってたけど……まさかここまでとはね……」

「どん、え?」



するとトキくんは、今まで掴まれていた自分の手を、ふりほどいて、形勢逆転。今度はトキくんが私の手を掴んで、プールの端に連れていく。そして、更衣室が並ぶ……いわゆる、グラウンドから死角になる場所に来ると、トンと私を壁に押した。


トン?

え、壁?



「あの、トキくん……?」



おそるおそるトキくんを見ると、彼の瞳は妙に冷ややかで……。理由は分からないけど、どこか不機嫌なんだなって瞬時に理解できた。


だから、抵抗できなかった。

手を、ふりほどけなかった。


真剣な目に吸い寄せられて、私の体も頭も――すべての動きが止まる。トキくんが私の耳元で呟いたのは、まさにその時。



「砂那のバカ」



そして、ぱくっと、耳を唇で挟まれたのだった。



「っ!?」



ビックリして耳を抑えると、トキくんはもう私のそばにいなくて……。用具室の前にいた。



「顔、真っ赤だよ。ちょっとベンチに座って休んでて。俺と交代」

「……ッ」


「分かった?砂那」

「は、はい!」



まさか名前で呼ばれるとは思ってなかったから……心臓に悪い!恨めしく見つめると、目が合ったトキくんが、とても満足そうに笑った。


ん?あれ?トキくんって、こんな意地悪に笑う人だったっけ……?



「(しかも、そんなトキくんにさえときめいてしまう私……!)」



トキくんの新たな一面が知れた、プール掃除。私の心臓は、いつまでたっても、静かにはならなかった。

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