第40話
叶和に頼まれた塩は、会社の近くにある昔ながらのお茶屋さんで売っている藻塩で、お茶屋さんのご主人が知り合いの生産者から分けてもらっていると聞いた。
料亭とかにしか卸していない塩らしく、一度だけ試しに買ったら美味しくて、普段の料理に使うことはしないけれど、これで天ぷらを食べたりお刺身を食べたりすると美味しくて、以来買い続けている。
明日はバレンタインデー。
だから会社から帰ったらケーキを焼くつもりでいる。
久しぶりに作るから、失敗する可能性も考えて、保険にデパ地下のチョコも用意しておくけれど、塩も買うことにした。ちゃんとリボンをつけて渡そう。
夜は叶和に会うことがないから、時間はたっぷりある。
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