第16話お社

ついに15話を突破して16話目。


あとどれくらい思い出すか…な感じですが、書いていこうと思います!


これは高校2年生くらいの時。まだまだ平成真っ只中で今ならパワハラで訴えられても仕方ないようなとこで働いてた時です。


そこから歩いて5分ほどしたところに小さなお社がありました。


まぁ高校生だったので私は荒れに荒れてまして。バイトも家庭環境も学校も全部上手くいかなくてバイトが終わっても家に帰りたくなく、たまたま見つけたそのお社に寄ったんです。


※なおこの時の時刻21:00をすぎておりました。


手入れはされているけど明かりはなく、奥の方に立てられているので雰囲気は抜群。


でも気にせずかかってくんならこいやぁ!!ぐらいの気前で入って行ったんです。


「意外と綺麗。あ、こっちにちっちゃい祠もある。ほぉほぉ。」


静かで誰の目にも触れない。うん。居やすい。


よしココで少し暇を潰すか!とそんな感じで目の前のお社に手を合わせて「少し居ますね!」と軽く神様に報告。


そしたらどうでしょう。


突然、自分の背中に気配を感じてフワッとナニカに抱きしめられたんです。


それはすごく大きくて白い袴のような袖が顔の横に流れてきたのが分かりました。


ホワホワと暖かくて思い詰めていた自分の顔も( ・ᯅ・ )←こんなんです。


「なんだ?今の…。」


ハッとして振り返るけど何もない。


はて?。と思いながらお社の横に腰掛けて、好きな音楽聴いて。10分くらいそうしてて。


そろそろ帰んなくちゃなぁとイヤイヤ立ち上がってまたお社の前に立ちました。


「そろそろ帰んないとヒスるのがいるんで帰ります。また来ます!」


パンパン!と小さく手を叩いてそう告げて背を向ける。


鳥居を出そうって時に視線を感じたのでまた振り返れば、鳥居の近くにナニカがいるんです。


それはニマァァとめっちゃ嬉しそうに笑って、!?( °꒳​° )となった自分が一瞬目を逸らした隙に消えました。


「け、嫌悪はされていない?感じ。また来よう。うん。」


それからそのバイトを辞めるまで頻繁に通っていました。


地元を離れてからは行けてないのですが、ふと思い出した時にそのお社を思い起こしてありがとうございますと今でもお礼を伝えています。


以上、16話目です。

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