第9話

「一果ちゃ〜ん、どう?うちの子たち」





うちの子たちじゃないわ、って思いながらも面倒なのでもう突っ込まない。



三人の中で一番硬派そうな男、一果いちかと呼ばれた男は話を振られ、なぜか私とばっちり目が合う。 




…え、なに。なんか、目がキラキラしてるんですけど。




左隣から蜜が肘で脇腹を突いてきて、え、やっぱ私のことガン見してるよね?って小声で話す。





地毛なのか、さらさらの綺麗な黒髪にくっきりとした二重で、形のいい小さな唇。


鼻もシュッとしてるし、本当に同い年?って思うほど、顔が整いすぎてそうは見えない。




漫画の実写化とかさせたら、大成功するんだろうなって感じの。まさに二次元。

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