第2話

私、清羅下透子きよらかとうこ


どこも清らかじゃないし、透明感なんてまるでない。周りからは派手ってよく言われる。



『苗字に乗っかって透子にしたの♡』って花みたいに笑うお母さんとは真逆の存在。


育った子供は、清楚とは無縁だわ。





『元の顔が派手なんだ』ってすっぴんを見た人には決まってそう言われるけど、それはもうどうしようもなくない?


わりと、ナチュラルメイクだし。











「おいギャルズ、スカート短けえなパンツ見えるぞ」




「うげー、水森せんせーじゃん」


「うげってやめろ」




みつと家庭科室へ移動中、後ろから声が掛かったかと思えば生徒指導の一員の、水森みずもり



去年から新卒で働いてて、体育の教科を受け持ってるこの学校で一番若くてイケメンの先生。…っていつも蜜が言ってる。

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