青い石
それから順調に退院した僕は、ミユキに連絡を取りました。待ち合わせにはハンバーガー屋さんがいつも最適でした。会話途中で風が吹くこともなく、ミユキも話せる程度に僕になれてくれました。彼女は仕事が楽しいと言っていて、いつもトリマーの仕事ぶりを僕に聞かせてくれました。ハンバーガーに茶色い髪がひっつく度にミユキは「折角ベリショにしたのに」と怒っていました。僕は「ベリーショートってスポーツ刈りに近い髪型を言うんだよ」とミユキ短いおかっぱの髪をくるっと指で巻いてあげました。スポーツ刈りがピンときてないようすのミユキは、髪の毛から付いた僕の指のケチャップを舐めて感心していました。耳には僕のプレゼントした青いイヤリングが凜々と踊っていました。
色 コラベル @coraberu
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